2005 Fiscal Year Annual Research Report
色光照明条件をも考慮した有色彩文字・図形情報表示像の知覚・認知に関する研究
Project/Area Number |
16500141
|
Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
岡林 繁 名城大学, 都市情報学部, 教授 (20278328)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉江 昇 名城大学, 理工学部, 非常勤講師 (30126867)
|
Keywords | 表示 / 色彩 / 自動車 / 認知 / 輝度 / 空間周波数 / ディスプレイ / 視覚 |
Research Abstract |
平成17年度は,広いダイナミックレンジを有する発光型表示素子と照明色光とのインタラクションを中心に,ウォッシュアウトによる知覚・認知特性低下に関する計測・評価を行ない,最終的研究の目標となる,発光・非発光両色彩表示素子における,表示色光,照明色光,表示部反射色光,及び,それらのインタラクション,表示部輝度の均済度や,混色への対応等に応える統一的な知覚・認知のモデルと評価指標を明らかにすることであった. 以下に概要を記す. (1)自発光型表示デバイスウオッシュアウト条件シミュレーション系の構築 強い外来光の入射によるウオッシュアウト条件をシミュレートする光学系を構築し,昨年度明らかにした「色相による知覚の不均一」が,ウオッシュアウト条件によるコントラスト低下の環境でも生じることを定量的に明らかした.これは表示セグメントが大きくても生じる効果で,昨年度明らかにした,網膜錐体分布に起因する色相別空間周波数特性とは異なる色相知覚の特性を示すことがわかった. (2)ウオッシュアウト条件下での表示デバイス知覚・認知モデルの提案 自発光成分と反射光成分の重畳加算にディスプレイデバイスの光学モデルを用い非発光部と自発光部と弁別できる輝度弁別閾値を色相ごとに計測,昨年度明らかにした,網膜錐体分布に起因する色相別空間周波数特性と,この輝度弁別閾値による三次元軸によるモデルを実験検証した. (3)検証モデルを,自動車技術会学術論文雑誌に投稿した.また,関連する成果を,人間工学会,都市情報学研究等へ学術論文としてまとめ公開した.
|
Research Products
(7 results)