2006 Fiscal Year Annual Research Report
オーラルヒストリーの映像アーカイブの構築及びウェブ上での公開に係わる諸条件の研究
Project/Area Number |
16500158
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Research Institution | Hokusei Gakuen University Junior College |
Principal Investigator |
吉田 かよ子 北星学園大学短期大学部, 教授 (20210685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROBERT GETTINGS 北星学園大学短期大学部, 教授 (30299739)
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Keywords | オーラルヒストリー / オーラルヒストリー・デジタルアーカイブ / オーラルヒストリー・ウエブ・アーカイブ |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本におけるオーラルヒストリー・アーカイブ(口述史資料の収集・保管)の一手段としてインターネット上に映像アーカイブを構築し、ウエブ上での公開に係わる著作権、所有権、肖像権を含めた法的諸問題、および倫理上の問題を同時に研究することである。 今年度は、これまでの研究成果を踏まえて、実際のアーカイブに収録するための米国での聞き取りの実施、国際学会での発表・デジタルアーカイブの構築の開始という3件の研究実施計画を立て、これらすべてを以下の通り実行することができた。 (1)研究代表者は平成18年8月に、米国モンタナ州においてオーラルヒストリー・アーカイブに収録するための聞き取り3件を実施した。米国における同様の事業計画での聞き手と話し手の個人情報保護を含む権利関係を正確に把握し、日本におけるアーカイブ構築に具体的に反映させることを試みた。 (2)研究代表者は平成18年10月25-29日に米国アーカンソー州リトルロック市で開催のOral History Asscciation (OHA)の第38回年次大会においてOral History on the Web : Promises and Perils(オーラルヒストリー・ウェブアーカイブの可能性と課題)のテーマの分科会にパネリストとして参加し、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校オーラルヒストリープロジェクト名誉代表シャーナ・グラック氏他2名の研究者と共にウエブ上で展開されるアーカイブの将来展望と課題を包括的に議論することができた。 (3)研究代表者、研究分担者および研究協力者は、平成16-17年の二ヵ年をかけて実施してきたさまざまな調査をもとに、実際のデジタルアーカイブの構築計画を開始した。「北星デジタル・アーカイブ」は北星学園大学短期大学部のホームページ上からアクセス可能なものとし、開示の仕組み等は主として米国の同様の事業計画を参考にした。また、高等教育機関の持つアーカイブの特徴を生かし、独自の教育カリキュラムと連動するアーカイブの初期構築を行った。
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Research Products
(1 results)