2004 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーションにおける身体・自己に根ざした表現力を育成するための方法論の構築
Project/Area Number |
16500164
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
諏訪 正樹 中京大学, 情報科学部, 教授 (50329661)
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Keywords | メタ認知 / コミュニケーション / 身体性 / 自己 / 言語的意識 / 熟達・学習 / 暗黙知 / 身体知 |
Research Abstract |
コミュニケーションの研究は、それが実際に行われている場における成員の行動様態やインタラクションの探求に重きが置かれて来た。しかしコミュニケーションがうまくいかない場合には、それに参画する各個人が、自分が表現したいことを明確に把握していないことが多々ある。そこで本研究では、各個人が表現したいことを自ら掘り起こし増幅するための方法論を探求することが重要であるという認識から出発した。 本年度の研究成果により、表現したいことを増幅するためには、自己に起こっている「こと」(身体の動き、環境に対する五感、言語的非言語的思考)を自ら意識して言語化する試み(メタ認知)が有効であることを見いだした。具体的な成果は以下の2つである。第一に、メタ認知の方法論を模索するための被験者パイロット実験を計画立案し、実施した。ドメインは、感性的解釈を必要とする美術表現課題、味覚の表現、身体的動作を伴う運動である。実験の結果、実験者が、メタ認知により表現を増幅せんとする被験者を側で触発する役割を担うことの重要性を見いだし、次年度以降のメタ認知環境のデザインに大きな洞察を与えた。第二に、メタ認知を促すツールの検討を行った。本人の目線の位置からの映像および、本人の身体の動きを外から撮影した映像を本人に提示することの効果を検討した。また、メタ認知の言語化を促進するための言語化環境としてのソフトウェアツールの試作検討も行った。メタ認知を触発するような環境デザインを、人、映像、ソフトウェアツールの3面から次年度も探求を続ける。
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Research Products
(2 results)