2004 Fiscal Year Annual Research Report
家族性アルツハイマー病のcotton wool plaqueと神経細胞遊走異常
Project/Area Number |
16500226
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
高尾 昌樹 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50245487)
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Keywords | Alzheimer病 / アミロイドベータ / タウ / cotton wool plaque / 老人斑 |
Research Abstract |
検脳組織の準備:組織学的検討のため、以下のPresenilin 1変異を伴う未染色の組織切片を準備した。すなわちA79V,S146L,I143T,L166P,S169L,G217D,V261I,V261F,P264L,A431Eである。また,コントロールとして、APP遺伝子変異のAD症例3例、Presenilin 2変異のAD症例2例、tau遺伝子変異を伴う前頭側頭型痴呆6例、弧発性AD症例の準備が進行中である.対象に関しては,前頭葉、帯状回、側頭葉、頭頂葉、後頭葉、扁桃、海馬、海馬傍回、大脳基底核、視床、小脳、脳幹部が採取され、通常通り,一般神経組織検査 H&E染色に加えて、神経原線維などの検索にBodian法とBielschowsky変法,アミロイドの検索にthiofalvin-S法,ミエリンの検索にHeidenhain-Woelcke染色が準備された.Aβとtauに対するmonoclonal antibodiesを用いた免疫染色は現在準備中である.上記対象、およびコントロールケースのなかからcotton wool plaqueが存在するかどうかを全切片で検討し症例を選択している。cotton wool plaqueはH&Eで明瞭に他の老人斑から判別でき、円形で辺縁境界が明瞭である。多くのPSEN1変異症例でcotton wool plaqueを認め,症例によっては,解剖学的に限られた部位にだけ認めることもあることが判明した.次年度よりの解析に向け,順調に進行している.
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