2004 Fiscal Year Annual Research Report
ガラニン様ペプチド(GALP)の摂食調節の機能形態学的解析
Project/Area Number |
16500228
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
管 建蓮 昭和大学, 医学部, 助手 (20276538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟橋 久幸 昭和大学, 医学部, 助教授 (20317514)
荒田 悟 昭和大学, 組替えDNA実験室, 講師 (20159502)
塩田 清二 昭和大学, 医学部, 教授 (80102375)
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Keywords | ガラニン様ペプチド / 神経ペプチド / 摂食調節 / ニューロンネットワーク / シナプス / 免疫電顕 |
Research Abstract |
ガラニン様ペプチド(GALP)はオーファンリガンドの1つとして同定された新規神経ペプチドで、強力な摂食促進作用があることから、摂食調節機構を解明する上で重要視されている。GALP含有ニューロンを取り巻く摂食調節のニューロンネットワークを細胞分子レベルで明らかにすることによって、GALPの食欲調節機能を解明することを目的とし以下の実験・観察を行った。 まずラット脳内におけるGALP産生ニューロンの分布・局在を免疫組織化学的に観察し、GALP含有ニューロンが視床下部の弓状核に限局して存在していることを明らかにした。さらにGALP含有ニューロンが視床下部内の摂食促進あるいは抑制ニューロンとシナプスを介して神経ネットワークを構築していることを免疫電顕的に明らかにした。 次にGALPニューロンの生理的機能解明を行うために、GALP遺伝子プロモーター制御下で緑色蛍光タンパク質(EGFP)を発現する遺伝子改変動物(GALP-EGFP Tg mice)を作製することを試みた。はじめにGALP遺伝子プロモーター制御下でEGFPを発現するキメラDNAの構築し、GALP遺伝子プロモーター制御下でGFP無毒化された破傷風毒素と緑色蛍光タンパク質との融合タンパク質を発現するキメラDNAを構築した。さらにGALP遺伝子プロモーター制御下でEGFPを発現する遺伝子改変マウスを2系統作製することに成功した。 本年度は以上の研究結果がえられたことから、さらにこの遺伝子改変動物を繁殖維持し、視床下部において発現するGALP含有ニューロンを単離して単一細胞レベルで細胞内代謝機構の解析を行う予定である。
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Research Products
(30 results)