2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500239
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
森 寿 富山医科薬科大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00239617)
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Keywords | 前頭前野 / マウス / NMDA受容体 / 記憶・学習 |
Research Abstract |
本研究は、遺伝子操作が可能なマウスを用いて、学習過程における前頭前野機能の分子機構を明らかにする事を目的とする。この目的のために、前頭前野特異的な遺伝子操作を確立し、特にNMDA型グルタミン酸受容体(GluR)の分子的機能阻害効果が、学習の獲得、保持、想起、ならびに消去過程に与える影響を行動学的に解析するものである。 本年度は、前頭前野特異的に発現する遺伝子の取得を目的とし、suppressive subtractive hybridization法により、前頭前野特異的あるいは、前頭前野優位に発現する遺伝子の検索を行いin situ hybridization法により発現確認を行った。その結果、ドパミン受容体D4R遺伝子が前頭前野に比較的選択性高く発現をすることを確認した。次に、バクテリア人工染色体(BAC)ベクターにマウスD4Rゲノム遺伝子を含むクローンをバイオリソースより入手し、大腸菌内での相同遺伝子組み換え法により、D4Rの開始コドンにNMDA型GluRのドミナントネガティブ変異体であるGluRζ1(N/R)サブユニットと蛍光蛋白EGFPを融合した遺伝子を挿入した遺伝子発現ベクターを構築した。一方、前頭前野特異的遺伝子導入条件の検討のために、脳内で強く発現するサイトメガロウィルスプロモーター下に蛍光タンパク質DsRedを接続した発現ベクターを用いて、脳内エレクトロポレーション終により、前頭前野細胞に対する遺伝子導入の条件検討を行った。
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Research Products
(4 results)