2004 Fiscal Year Annual Research Report
心筋細胞シート間の電気的結合メカニズムに関する研究-心筋細胞移植のための基礎研究
Project/Area Number |
16500270
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
原口 裕次 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80272251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 達也 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (40318100)
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Keywords | 心筋細胞シート / 温度応答性培養皿 / 電気的結合 / ギャップ結合 / コネキシン |
Research Abstract |
平成16年度に以下のことを行いまた明らかにした。 1、新生仔ラット由来の心筋細胞を温度応答性培養皿上で培養後、低温(20℃)処理により、シート状の心筋細胞(心筋シート)を得た。 2、多点細胞外電位記録システムを用い、培養皿から脱着直後の心筋シートの自発活動電位を測定した。1枚の心筋細胞シートは電気的に結合し、完全に同期して拍動していた。 3、2枚の心筋シートは積層直後には別々の電気活動を示した。しかししばらく培養すると、重層後34±2分(n=24)で電気的に結合し、同期して拍動した。 4、2枚の心筋シートが完全に電気的に結合するまでの、それぞれの電気活動を解析すると、2枚の心筋シート間に徐々にギャップ結合ができる様子を示唆するデータが得られた。 5、2枚の心筋シートは電気結合をする時、96%の例で速く拍動する心筋シートに合わせ同期した。 6、免疫組織学的解析を行い、積層後1時間以内に2枚の心筋シート間にギャップ結合の形成を確認した。 7、低分子蛍光物質カルセインの移動試験を行ったところ、カルセインは30分以内に2枚の心筋シート間を移動することが確認され、心筋シート間に30分以内にギャップ結合が形成されたことが示された。 8、単独または少数の心筋細胞に比べて、心筋シートでは多数のコネキシン43蛋白質(ギャップ結合の構成蛋白質)の発現が検出された。 9、温度応答性培養皿を用い、ラット皮膚の繊維芽細胞およびヒト筋芽細胞のそれぞれの細胞シートを作製した。
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Research Products
(2 results)