2006 Fiscal Year Annual Research Report
高次統計量を用いた原因不明の間質性肺炎診断支援システムの構築
Project/Area Number |
16500318
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上甲 剛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20263270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 光弘 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (10362691)
小縣 裕二 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60281127)
富山 憲幸 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (50294070)
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Keywords | 原因不明の間質性肺炎 / CT / volume histogram analysis / entropy / variance / contrast |
Research Abstract |
原因不明の間質性肺炎の全肺thin-section volumetric CT像にvolume histogram analysisを適用した。用いた高次統計量は、contrast, entropy, varianceの3つである。行った検討は1.usual interstitial pneumonia(UIP)とNon-specific interstitial pneumonia(NSIP)との鑑別、2.NSIPの治療効果判定指標の導出、3.acute interstitial pneumonia(AIP)の病態評価指標の創出、4.上記1-3を自動判定するsoftwareの開発の4点である。1に関しては肉眼・低倍率病理組織像上病期の時相が均一(temporal homogeneity)なことを特徴とするNSIPと不均一(temporal heterogeneity)なことが特徴であるUIPはCT画像のtextureもそれを反映するため、entropy, varianceはUIPではNSIPより高く、両者を用いて識別が可能であった。2に関しては正常では一定のcontrastを持つ肺がNSIPに罹患するとすりガラス影が増えるためcontrastが低下することより、contrastが治療判定指標になることが分かった。3に関しでは一門らの先行研究の成果をスコア化することに成功し、AIPの病態を反映する指標を、contrast, entropyの組み合わせで創出した。上記1-3の結果を自動化すべく、肺を2cm角の立方体のROIに分割し、各ROIでvolume histogram analysis可能で、各ROIの位置、各計測の順位を考慮した自動化判定ソフトウエアを作成した。
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Research Products
(21 results)