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2006 Fiscal Year Annual Research Report

体育におけるカリキュラム・ポリティクスへのアプローチ

Research Project

Project/Area Number 16500378
Research InstitutionKyoto University of Education

Principal Investigator

井谷 惠子  京都教育大学, 教育学部, 教授 (80291433)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田原 淳子  国土舘大学, 体育学部, 助教授 (70207207)
來田 享子  中京大学, 体育学部, 助教授 (40350946)
Keywordsカリキュラム・ポリティクス / ジェンダー・ポリティクス / 体育 / 学習指導要領の改訂 / イギリスの教育改革 / タイトルIX
Research Abstract

H18年度の研究実績の概要は以下の通りである。
1.体育カリキュラムとポリティクスに関する調査研究
平成元年学習指導要領改訂時の行政文書の分析を進め、当時の担当者へのインタビュー実施し、ジェンダー・ポリティクスの観点からまとめを行った。この結果、男女同一カリキュラムの導入は女子差別撤廃条約という国際的な動向を強く受けて実現したが、具体的な指導要領作成の段階では、男女差や男女二分カテゴリーについての議論は十分でなかったことが明らかになった。
2.研究者の招聘と意見交換
イギリスにおいてカリキュラム・ポリティクスの先駆的研究を行っているJohn Evans氏を招聘し意見交換を行った。その結果、イギリスでは1980年代以降の教育改革の進行が学校間の競争をもたらし、学力だけでなく生徒の肥満など身体や健康の領域にまで及んでいることが明らかになった。また、体育カリキュラムにおいて、国家レベルの政策と連動してスポーツの取り扱いが重視されるようになっていることも認められた。
3.「タイトルIX」が学校体育に与えた影響についての調査
「タイトルIX」はアメリカ合衆国において教育の男女平等を規定する公民権法である。成立35周年を記念した学術会議に参加して資料収集を行った。この結果、教育における男女平等を求めた「タイトルIX」はアスレティックス部門だけでなく、男女同一カリキュラムや男女共習など体育科教育にも強く影響を与えている。しかし、男女共習の場面で実際の男女平等を達成することは困難であると認識があり、体育における男女平等のあり方については引き続き検討が必要と認められた。
4.研究成果の発表とまとめ
日本学術会議の学術とジェンダーに関する公開シンポジウムで発表を行った。体育カリキュラムを構成する基本的視座の整理と社会・政治的影響力についてこれまでの検討内容をもとにまとめ、研究成果報告書の作成を行った。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] ジェンダー研究からみた体育・スポーツの可能性と課題2006

    • Author(s)
      井谷恵子
    • Journal Title

      学術の動向 11-11

      Pages: 46-51

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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