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2004 Fiscal Year Annual Research Report

客観的・力学的情報と主観的・感覚的情報が運動制御に果たす役割

Research Project

Project/Area Number 16500382
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

田中 雅人  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (70207140)

Keywords投動作 / 力学的情報 / 感覚的情報 / 動作解析 / 言語報告
Research Abstract

投動作を分析することによって,客観的・力学的情報を収集し,パフォーマンスの違いが,客観的・力学的な指標にいかに反映されているのかを検討した.さらに,動作に伴う主観的・感覚的な情報を収集し,パフォーマンスとの関連性を検討した.
ターゲットまでの距離と角度を条件として,被験者(大学生15名)にダーツを投げさせた.5試行を1セットとし,3セット行い,各条件が終了するたびに,「テイクバックからリリースするまでの手の動き」をイメージし,その軌跡を図示するよう求めた.また,すべての条件が終了したのち,動作を行う際に意識した点を記述させた.被験者の動作は,2台のビデオカメラを用いて撮影し,解析プログラムを用いて動作分析を行った.
パフォーマンスと客観的・力学的指標との関係を検討したところ,パフォーマンスの高い被験者(H群)は,テイクバック時とリリース時の手の位置が安定しているのに対し,低い被験者(L群)は,手の位置にばらつきがみられた.また,L群は,H群に比べ,リリースまでの時間に大きなばらつきがみられ,リリース時の関節角度が不安定であった.したがって,投動作におけるパフォーマンスの違いは,テイクバックからリリースまでの時間的なばらつきやリリース時の手の位置である空間的なばらつきによって示されることが明らかとなった.
また,「テイクバックしてからリリースするまでの手の動き」をイメージし,その軌跡を図示させたところ,H群の動作はイメージと一致する傾向にあったが,L群は一致しなかった.さらに,H群は,ターゲットまでの距離に応じて,テイクバックやリリース時の手の位置を意識していたが,L群は,力の入れ具合や強さを意識する傾向にあり,被験者の主観的・感覚的評価は,パフォーマンスを反映するものであると考えられる.

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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