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2006 Fiscal Year Annual Research Report

1日に1時間以内で効果が得られる高所トレーニング法の開発と実用化

Research Project

Project/Area Number 16500416
Research InstitutionNational Institute of Fitness and Sports in Kanoya

Principal Investigator

山本 正嘉  鹿屋体育大学, スポーツトレーニング教育研究センター, 教授 (60175669)

Keywords高所トレーニング / 低酸素トレーニング / 常圧低酸素室 / 筋酸素化レベル
Research Abstract

申請者たちが新たに開発した,常圧低酸素室内で短時間(1時間以内)で行う高強度の低酸素トレーニングは,通常環境における作業能力を大きく改善させる.本年度は,このようなトレーニングによって身体作業能力が増大する理由について,生理学的な観点から検討した.
8名の体育学専攻学生を対象として,2000mおよび4000m相当高度に設定した常圧低酸素室において,自転車エルゴメーター運動を行った.なお運動は,スポーツトレーニングの実際場面を想定して,持続的な運動と間欠(インターバル)的な運動の2種類について検討した.測定項目は,呼気ガス応答,心拍数,血中乳酸値,筋電図,そして筋内と動脈血内における酸素化レベルであり,それらの応答について包括的に検討した.
その結果,通常環境と低酸素環境での生理応答の最大の違いは,筋における酸素化レベルが低酸素環境では著しく低くなっていることであった.すなわち低酸素環境下では,中等度以上の運動強度においてすでに,通常環境下での最大運動時の筋酸素化レベルと等しくなった.そして最大運動時にはさらに著しく低くなることもわかった.
この結果は,低酸素環境下でトレーニングをする場合には,中等度以下の運動強度で行ったとすれば,通常環境でのトレーニングでも実現可能であるが,中等度以上の強さ,特に最大運動に近い強度で行うほど,低酸素環境ならではのトレーニングの意義が出てくることを意味する.そしてそれが,我々が新たに開発した低酸素トレーニング法の効果に高い効果があることの根拠になることが推察された.

  • Research Products

    (5 results)

All 2006

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] 高所登山・トレッキングのための高所順化トレーニングマニュアル;小型の常圧低酸素テントを利用する場合2006

    • Author(s)
      山本正嘉, 烏賀陽信央
    • Journal Title

      スポーツトレーニング科学 7巻

      Pages: 7-15

  • [Journal Article] 携帯型の低酸素トレーニング機器を用いたIntermittent Hypoxic Trainingの効果;登山者向けの高所順化を目的として2006

    • Author(s)
      柴田幸一, 大澤拓也, 山本正嘉
    • Journal Title

      登山医学 26巻1号

      Pages: 123-130

  • [Journal Article] 常圧低酸素室/高酸素室を用いたスポーツ選手,登山家,一般人のためのトレーニングサービスシステムの開発2006

    • Author(s)
      許斐真由子, 三浦豪太, 山本正嘉
    • Journal Title

      第9回高所トレーニング国際シンポジウム2005飛騨 総集編 9

      Pages: 58-61

  • [Journal Article] Intermittent Hypoxic Exposure時の生理応答;連続的な低酸素暴露法との比較2006

    • Author(s)
      大澤拓也, 山本正嘉
    • Journal Title

      第9回高所トレーニング国際シンポジウム2005飛騨 総集編 9

      Pages: 61-62

  • [Journal Article] 低酸素トレーニングは今2006

    • Author(s)
      山本正嘉
    • Journal Title

      体育科教育 54巻9号

      Pages: 30-33

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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