2007 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギーのモニタリングとその予防のための包括的健康教育システムの構築
Project/Area Number |
16500443
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
吉本 佐雅子 Naruto University of Education, 学校教育学部, 教授 (00098550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝野 眞吾 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 副学長 (70098523)
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Keywords | アレルギー / 児童・生徒 / 血清IgE / 疫学的研究 / モニタリング / 一次予防 / 健康教育 |
Research Abstract |
本科研捕助金の最終年度に当たり、アレルギーに関する疫学的研究の総括的分析および学校におけるアレルギーの取組、対策の実態調査研究を行った。アレルギーに関する疫学的研究から、一般の児童生徒において、自分自身のアレルギーに関する健康状態の指標として、非侵襲的、確認・記録の容易さなどの条件を満たす、個人あたりの既往した疾患(アトピー性皮膚炎、鼻炎、結膜炎、ぜん息)の種数(0-4)を用いることを支持した。さらに、この指標を得るためには、児童生徒が自分自身の健康、育成歴に関心をもち、アレルギーに関しての意識、認識を高めておく必要があるものと考えた。この結果を踏まえ、主としてアレルギーに対する一次予防の視点からの取組、対策に関して、小学校および中学校(分析対象校、計114校)の集団的(一次予防的)対処の取組の実態を調査、検討した。アレルギー対策はほとんどの学校において現実的なアレルギー疾患児童生徒への個別対処で占められている実態が把握できた。逆に、一次予防の視点からの、すなわち予防を目的とした集団的対処、特に健康教育面の対策はほとんど行われておらず、また、同視点からの重要性も認識されていないことがうかがえた。以上、本研究結果から、アレルギー予防のための有効な健康教育を行うためには、あるいは有効な健康教育の内容として、学校サイドおよび児童生徒自身に、アレルギー性疾患の発症に関してだけでなく、健康状態の経過的観察(モニタリング)など予防の段階について、関心を持たせることが重要であると考えられた。
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Research Products
(1 results)