2006 Fiscal Year Annual Research Report
北タイ農村の家族・共同体の変容16年間追跡研究:情報化・経済化・国際化に注目して
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16500481
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
益本 仁雄 大妻女子大学, 人間性格科学研究所, 教授 (80245349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 清二 大妻女子大学, 人間性格科学研究所, 教授 (50114046)
宇都宮 由佳 大妻女子大学, 人間性格科学研究所, 助手 (60348480)
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Keywords | 北タイ / 農村 / 家族・共同体 / 変容追跡研究 / 情報化 / 経済化 / 国際化 |
Research Abstract |
平成18年度【考察と成果発表】 調査:平成18年4月29〜5月7日益本が、同年8月7〜22日及び10月30日〜11月7日に宇都宮が北タイへ出張し、アンカイ村及び近隣の村、中心都市チェンマイで各種の調査をおこなった。 分析・考察:1.家族の変容実態については、アンカイ村で聞き取り調査等を実施した。家族数は増加傾向にあり、経済力が上昇し商品経済化が進展していることが判明した。出稼ぎ等が増えたが、家族や村に対する帰属意識は高く維持されている。 2.社会情報処理能力の進化に関する段階的区分の明確化には、質問紙調査及び聞き取り調査をおこなった。近年、各種の社会情報について、情報受容・認知を活発化させ、情報評価能力も複雑・高度になり、知り得た情報をもとに情報行動を活発化させている。高額な自動車購入の際に有利な情報を村人に提供できる者が出現したり、換金作物について村人と買い付け会社の間に立って双方が利益を得るように調整する役割を担う者も出現した。彼らは、双方の情報を最大限活用して調整をおこなっており、社会情報処理能力の進化としては最高段階にある。 3・物的国際化の進展については、財政委員会に聞取り調査をおこない、輸出対象作物の収穫金額を把握したが、買い付け会社の輸出比率は明らかにならなかった。村全体の外国起源製品の購入金額にっいては回答が得られたが、政府の方針によりタイ国内で生産されており、厳密には輸入製品といえない状況になっている。人的国際化の進展に関しては、村人と外国人との結婚、外国留学、海外就業などについて面接聞き取り調査および質問紙調査を継続したが、顕著な変化・進展は認められなかった。研究成果発表:大妻女子大学家政系研究紀要第43号で発表した。また、(社)日本家政学会で発表する。また、現地に出張する際にタイ王国教育省教育事務所に報告する。
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Research Products
(1 results)