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2004 Fiscal Year Annual Research Report

調理操作による食品の腸管における生体防御能の変動

Research Project

Project/Area Number 16500525
Research InstitutionDoshisha Women's College of Liberal Arts

Principal Investigator

真部 真里子  同志社女子大学, 生活科学部, 助教授 (50329968)

KeywordsCaco-2 / 酸化ストレス / 経上皮膜電気抵抗 / ニガウリ
Research Abstract

本研究課題では、食品の腸管における酸化ストレス防御能をとりあげ、食品とその食品に施した調理操作が、腸管上皮細胞における酸化ストレスにどのような影響を及ぼすかを検討することを目的としている。
本年度は、まず、酸化ストレスによる腸管上皮細胞の損傷レベルの評価方法を決定した。これまでに、酸化ストレスによる腸管上皮細胞の機能変化にっいて、Caco-2細胞(腸管上皮細胞モデル)にH_2O_2(酸化ストレス)を与えると細胞内酸化レベルの上昇、NOの放出、iNOSの発現、細胞間結合の弛緩が認められることが報告されている。そこで本研究室にて、その再現性を検討したところ、経上皮膜電気抵抗(TER)測定による細胞間結合の弛緩が最も顕著に検出できた。そこで、本研究では、酸化ストレスの指標として、TERを用いることとした。
次に、ニガウリを用いて、ペプシン-パンクレアチン/胆汁による人工消化処理液を調製し、酸化ストレス防御能に及ぼす影響について検討した。その結果、ニガウリ試料存在下で培養したCaco-2細胞では、H_2O_2添加によるTER低下が抑制された。また、この効果はニガウリを茹で加熱すると低下し、レンジ加熱すると増強された。そこで、ニガウリ試料存在下で培養後の細胞内グルタチオン量、グルタチオンSトランスフェラーゼ活性、カタラーゼ活性を測定した。しかし、いずれもニガウリ試料添加による顕著な変化は認められなかった。さらに、ニガウリ試料による酸化ストレスによるTER低下抑制効果は、酸化ストレスによる直接的な効果ではなく、H_2O_2添加などの物理的操作に対する防御効果であった可能性が示唆された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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