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2006 Fiscal Year Annual Research Report

調理操作による食品の腸管における生体防御能の変動

Research Project

Project/Area Number 16500525
Research InstitutionDoshisha Women's College of Liberal Arts

Principal Investigator

真部 真里子  同志社女子大学, 生活科学部, 助教授 (50329968)

KeywordsCaco-2 / 酸化ストレス / 経上皮膜電気抵抗 / 野菜 / 加熱調理
Research Abstract

腸管上皮細胞モデルであるCaco-2細胞に、酸化ストレスとして過酸化水素を添加し、経上皮膜電気抵抗(TER)を指標に、野菜の酸化ストレス防御能について検討した。
今年度は、TERの追跡時間を240分まで延長し、昨年検討したアスパラガス、カボチャ、ゴボウについて、水抽出液に加え、ペプシン-パンクレアチン/胆汁にて処理した人工消化処理液を調製し、同様に酸化ストレス防御能を測定した。また、アスパラガス、シソ、キャベツ、玉ねぎ等の野菜には、アントシアン色素の豊富な品種があることから、これらの野菜についても、同様に、水抽出液、人工消化処理液を調製し、酸化ストレス防御能を測定した。さらに、これらの結果と試料中の粗ポリフェノール量ならびにDPPHラジカル消去活性との相関についても検討した。
その結果、生のアスパラガス、玉ねぎ、青シソ、赤シソ、カボチャ、ゴボウの水抽出液には、酸化ストレス防御能が認められた。しかし、アントシアン含量の高い紫アスパラガスについては、酸化ストレス防御能は無かった。このことから、ポリフェノール量の多少では、酸化ストレス防御能は判別できないことがわかった。また、人工消化処理した試料では、酸化ストレス防御能が無かった。すなわち、酸化ストレス防御能が消化過程で消失すると考えられた。
しかし、多くの野菜は、生のままだけでなく加熱調理を施して食する。そこで、各野菜に茹で加熱、レンジ加熱した後に、人工消化処理液を調製して同様に実験を行った。その結果、加熱調理したアスパラガス、紫アスパラガス、レッドキャベツでは、酸化ストレス防御能が認められた。このことから、酸化ストレス防御能は調理によって変調すると言える。
また、これらの野菜のDPPHラジカル消去活性と比較したところ相関が認められず、実際の体内における効果については個々に検討する必要があることがわかった。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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