2006 Fiscal Year Annual Research Report
日食のインターネット中継を使った新しい天文教材〜宇宙の中の地球の再確認〜
Project/Area Number |
16500549
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
尾久士 正己 和歌山大学, 学生自主創造科学センター, 教授 (90362855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 晃彦 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (20294291)
曽我 真人 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60252839)
中山 雅哉 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (90217943)
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Keywords | 天文教育 / インターネット中継 / e-learning |
Research Abstract |
本年度は、過去2年間に行なったシステムの開発、観測、教育実践を論文化することに力を注いだ。まず、昨年度に「地学教育」に投稿した教育実践論文「金星太陽面通過のインターネット中継とその教材化」の査読意見に対して、修正を行い、再投稿し2006年9月に受理された。これによって、宇宙の視点から太陽系を俯瞰し、そのスケールを知ることができる教材が完成した。続いて、2005年4月のパナマ金環皆既日食、2005年10月のマドリッド金環日食、2006年3月のエジプト皆既日食の3回の日食において行なった魚眼レンズを使った全天周映像の撮影と、後の2回の日食において行なった全天周映像のプラネタリウムにおける生投影について、データを整理し、論文化し、2007年1月に「地学教育」に教育実践論文「プラネタリウムにおける日食の全天周生中継」を投稿し、2007年3月に受理された。これによって、本課題の最終目標である「宇宙の中の地球の再認識」を可能にする教材を完成するととができた。また、エジプト皆既日食の際に行なったサイエンスカフェの効果について、2006年12月に、「和歌山大学国際教育研究センター年報」に、論文「皆既日食の生中継を利用したサイエンスカフェの実施とその効果」を投稿し、受理された。さらに、本課題のテーマである日食などのコンテンツの収集と配信を行なっている公開天文台ネットワークの活動について、2006年6月に行なわれた25th International Symposium on Space Technology and Scienceで講演し、その論文がSelected PaperとしてProceedingsで出版された。
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Research Products
(4 results)