2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500575
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Research Institution | Mathematical Assist Design Laboratory |
Principal Investigator |
玉置 豊美 株式会社数理設計研究所, 核物性研究室, 主任研究員 (50373551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤羽 明 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (40049846)
所澤 潤 群馬大学, 教育学部, 教授 (00235722)
高橋 浩 群馬大学, 工学部, 助教授 (80236314)
滝沢 俊治 群馬大学, 名誉教授 (50008158)
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Keywords | 群馬県師範学校 / 群馬県女子師範学校 / 明治期教科書 / 明治期の科学教育 / 宇田川準一 / 聞き取り調査 / 簡易実験 / 郷土教育 |
Research Abstract |
(1)ホームページの拡充 株式会社数理設計研究所のサーバー上に作った我々のホームページhttp://www.madlabo.com/mad2/meiji-text/に、新たに30冊を加え、合わせて90冊余の明治期教科書が全頁公開された。群馬大学図書館の機関リポジトリ試行により、我々の『理系明治期教科書-和装本-の目録』から優先的にデジタル化を行ってくれたため、図書館のサイトには目録のほぼ全冊が全頁公開されることになった。 (2)物理教育国際会議に参加 8月13〜18日に東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された物理教育国際会議(ICPE2006(TOKYO) INTERNATIONAL CONFERENCE ON PHYSICS EDUCATION)に参加し、簡易実験をテーマに口頭発表した。 (3)聞き取り調査の開拓 かねて、群馬大学図書館特殊資料室に保管されている、群馬県女子師範学校郷土研究室を起源とする書籍群について、そこに至るまでの経緯を知りたいと思っていた。館員の協力により、かつて図書館事務長をされた方(〜80歳)の消息が分かり、図書館会議室において話を伺うという機会を作ることができた。語られたのは群馬県女子師範学校の郷士教育がいかに充実したものであったかということであった。また、明治20年頃に群馬県師範学校を卒業し、吾妻郡で先生をされた方を父にもつ、昭和10年女師範一部卒業の渡辺(小池>米子さんに面談できた。小池さんは戦前、東京上野で小学校の先生をした経験をもつ。彼女は群馬県師範学校と群馬県女子師範学校を、また明治初期と昭和初期の時代背景を、つなぐ一筋の糸の役をしてくれるように見える。 (4)ボランティアとの連携 明治20年起草の群馬県師範学校図書原簿のテキスト化をボランティアの人にお願いした。現在は理化の項目について、ほぼテキスト原稿になったところである。次いで、数学・医学などに移る。現存する群馬県師範学校起源の書籍群について、記録との対照作業をすることは次期テーマである。
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