Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 秀夫 千葉大学, 国際教育開発センター, 教授 (30226873)
竹蓋 幸生 文京学院大学, 外国語学部, 教授 (40009030)
草ヶ谷 順子 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教授 (00352740)
水光 雅則 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (20091192)
鈴木 英夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90109215)
|
Research Abstract |
本研究の目的は,新規にCALL教材作成システム(オーサリングシステム)を開発し,ビデオライブラリー等の素材を使用した比較的低予算の簡易型CALL教材を開発することが可能な体制を整えることである。 まず,英語学習者についての実態調査の後,指導理論としては過去の特定領域研究等で効果をあげている三ラウンド・システムを採用することにした。教材作成システムについては,学習者がブラウザを使用し,CD-ROMやインターネット上の教材で学習できるような仕様を策定した。仕様に基づき,動画と静止画を特定のフォルダに保存し,テキスト情報,学習のフロー等をExcelで記述し,極めて簡単な変換作業を行うことによりXML形式の教材が瞬時に作成できるシステムが完成した。過去の研究で開発したCALL教材と比較して,学習履歴の自動制御等の機能が省略されてはいるが,本研究により特殊な技術を使用せずに簡易型CALL教材の開発をすることが可能になった。 次に,教材作成システムの動作検証のため,実際に教材開発を行った。素材として既存の海外取材ビデオを視野に入れながらも,まずは本研究で留学生の学業や生活についてのビデオを収録してコースウェアの開発に活用することを優先した。今回の研究成果を活用することによって将来的に多種の海外取材放送ビデオライブラリー等を使用した簡易型CALL教材の開発が可能となるはずである。今回のコースウェア開発では,素材の内容,難易度,長さ等に留意して使用箇所を厳選し,6ユニット28パートに分け,三ラウンド・システムに基づいた各種情報(タスク,ヒント,解答,解説,スクリプト等)を作成し,編集した動画,静止画とともにソフトウェア化した。 今年度は開発した教材の学生による試用とアンケート調査を行い,高い評価が得られた.その成果について学会で研究発表し,また開発したコースウェアの一部も含めて研究成果報告書を作成した。
|