2005 Fiscal Year Annual Research Report
学習者特性に応じた中級レベル情報教育のカリキュラム及び評価法の開発に関する研究
Project/Area Number |
16500587
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
井上 毅 滋賀大学, 教育学部, 教授 (40211750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 仁 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50263166)
北神 慎司 島根大学, 法文学部, 助教授 (00359879)
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Keywords | 情報教育 / 情報活用能力 / 中級レベル情報教育カリキュラム |
Research Abstract |
大学学部における教養教育のための学習者特性に応じた柔軟な中級レベル情報教育カリキュラムの開発を進めるために,前年度に引き続いて平成17年度においても,めざすべき中級レベル情報活用能力の内容の検討をさらに進めることが必要であった。そのため,平成17年度は,主に次の2つの観点から研究を進めた。1.国内の大学学部で教養教育科目として現在開講されている中級レベルの情報教育科目に着目し,国内の大学でそのような授業科目を開講している学部・学科を対象とする,中級レベルの情報教育カリキュラム及びその教材に関する実情調査を実施した。そして,その内容に関する検討を行った。2.受講学生の中級レベルの情報活用能力の測定のための質問紙として,前年度の検討結果を踏まえて,(a)情報活用の実践力に関する中級レベルの測定尺度,(b)情報の科学的な理解や情報社会に参画する態度等に関する中級レベルの測定尺度,の2種類の質問紙を作成した。そして,これら(a)(b)の2種類の質問紙とコンピュータ不安測定質問紙,及び,情報機器利用経験調査質問紙を用いて,情報教育課程の1回生と2回生を対象として,11月に調査を実施し,その結果をもとにして,作成された2種類の測定尺度の構成に関する検討を行った。さらに,この調査結果より,コンピュータ不安や情報機器利用経験と中級レベル情報活用能力との関連が検討された。以上のような研究の結果より,本研究がめざすべき中級レベルの情報活用能力の内容というものが一層明確になり,またその評価法の開発のための端緒が得られた。
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