2004 Fiscal Year Annual Research Report
分散共有仮想空間利用の学習環境と教材の共有化に関する研究
Project/Area Number |
16500605
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
竹谷 誠 拓殖大学, 工学部, 教授 (90197343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 整 拓殖大学, 工学部, 助教授 (80276675)
杉林 俊雄 拓殖大学, 工学部, 教授 (80171172)
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Keywords | バーチャルリアリティ / 仮想現実感 / バーチャルスクール / プラットフォーム / 3D / アバタ / マルチメディア / マルチメディア教材 |
Research Abstract |
バーチャルリアリティ技術を利用した3D教材が開発されているが、それらの有効な教材を相互に活用できる環境はまだ整えられておらず、教材開発も従来のテキストや画像などの平面をベースとした教材の作成に比べ、非常に多くのコストを要するという問題があり、教材を容易に作成できる環境と相互に利用できる環境の構築が望まれている。そこで、本研究では他の学習者や教授者など、他者と関わり合いながら、学習への積極的な参加が行えるように、マルチメディア・ネットワーク環境を利用した仮想的な学校の共通プラットフォームの開発と、それを利用した教材の共有環境の構築を行なった。具体的には、バーチャルリアリティ技術を利用した、学習用共通プラットフォームとしてのバーチャル・スクールを研究開発した。各学習者はアバタと呼ばれるキャラクタとしてバーチャル・スクールに登校し、アバタが自由に教室に入り目的とする講義を受講することができ、教授者は本システムで用意されたさまざまな教材・教具を組み合わせるだけで、新しい教材を作成することができるようになった。具体的には、既存の3D技術を用いた教材や学習環境の調査を行い、プラットフォームを構築するために必要な、さまざまな資源の検討を行なった。また、プラットフォームの実現化に向けて、仮想空間での時間軸を共有した各種の教材の連動や学習者間のコミュニケーション環境の確立にむけて、高精細ディスプレイなどの入出力機器と、VRML、Java、ORBなどのプログラミング言語など、様々な技術導入の検討を行なった。次に、分散共有仮想空間のプラットフォームと教材共有機構の基本設計を行なった。ネットワーク上に分散している学習者間、学習者と教授者間で合意形成を円滑に行うための手法の検討を行なった。さらに、学習者間、学習者と教授者間での円滑なコミュニケーションの実現を目的として、マルチメディアを利用した、コミュニケーションシステムの開発を行なった。これらの成果を、国内外の会議で研究発表し、高い評価を獲得した。
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Research Products
(3 results)