2004 Fiscal Year Annual Research Report
情報携帯端末を利用した、より新しい遠隔学習システムの構築
Project/Area Number |
16500606
|
Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
清水 英典 玉川大学, 学術研究所, 講師 (00365876)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多賀 譲治 玉川学園, CHaTNetセンター, 研究員
|
Keywords | 教育工学 / 遠隔教育 / 情報携帯端末 / 教育システム |
Research Abstract |
本研究テーマにおける実験は、玉川学園小学部(東京都)の社会科における鎌倉時代の現地学習と、登別温泉小学校(北海道)・神村学園初等部(鹿児島県)・カフジ明星小学校(サウジアラビア)で行った。前者は12班に分けられ移動する児童の疑問に速やかに応えること、各地点での観点をアドバイスするための動画コンテンツ配信の2点を主に、携帯端末機能のテレビ電話、テレビ会議システム、WEB閲覧機能を活用し学習支援を行った。また、電波の届かない地点を想定し、あらかじめ内蔵メモリーにコンテンツを収納した。 後者は同一条件化でのトマト栽培を通じ互いの地理的・気候的・文化的・社会的な特徴を携帯端末のテレビ電話機能を活用して学習支援を行った。(※カフジ明星小学校のみは苗ではなく種からの栽培とした) 携帯端末の持つ簡便さと即時性は、これまで煩雑だった機器類の用意や設定を不要とし、コンピュータに不慣れな者でも容易に取り扱うことが可能である。また教室でのテレビ会議はもちろん、現地学習のように移動する学習においても、児童・生徒の疑問や指導の同時性という観点から大変に有効であった。これらの実験における学習効果の測定は本研究の第2年次にまとめられる。また、本実験の概要は各種学会・成人教室等で発表されたが、次世代の携帯端末にたいする可能性と期待の大きさを感じることができた。今後の課題としては画像と音声の質の向上とより簡便な操作性、それに配信するコンテンツの質を高めることであるが、何よりも学習の形態にあった携帯端末の効果的な利用法を考えていくことであろう。 引き続き情報携帯端末を利用した教育効果について積極的に研究をすすめて行きたい。
|
Research Products
(4 results)