2005 Fiscal Year Annual Research Report
通信ネットワーク利用のための教育交流支援ツールの開発
Project/Area Number |
16500627
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
杉本 裕二 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (90311167)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 喜美夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
大澤 範高 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30251721)
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
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Keywords | 遠隔コミュニケーション / 教育交流 / 語学支援ツール / 拡張現実感 / 文字認識 |
Research Abstract |
国際社会に適応した人材を育成するには、高い語学力を身に付けると共にコミュニケーション能力が要求される。しかし、英語を母国語としない国同士での語学交流では、言語的障壁が高い。本研究では、遠隔地間コミュニケーションをターゲットにした教育支援ツールを開発する。教育支援ツールに必要な機能として、外国語での交流に慣れていない学生が内容を十分理解できるように、言語的に支援することが必要である。そこで、提示されたテーマやキーワードがリアルタイムに母国語で表示される翻訳機能を構築する。 昨年度までの研究結果から、語学支援ツールの単語認識の円滑化には、文字検出精度の向上及び提示語句形態の多様化が必要であることがわかった。そこで、本年度は以下の研究を並行して進めた。さらに、付加的提示情報は言語だけに留まるべきか、3Dコンテンツも含まれるべきか検討するための調査を実施した。 (1)文字検出精度の向上 マーカに含まれる文字検出精度を改善するため、語学支援ツールの単語認識部に光学文字読み取り機能(OCR)ライブラリを実装した。これにより、文字単体だけではなく単語として認識することによる精度向上が見込まれると共に、マーカ登録作業の軽減にもつながった。 (2)提示語句形態の多様化 語学支援ツールの情報提示部にWeb Browserを利用した。これにより、Web Browserがサポートするファイルの再生が可能になった。マルチメディア・データの多様な形態に対応し、利用者がすでに持っているデータを再利用する環境を整備した。 (3)3Dマルチメディア教材及び素材の調査 大学間衛星ネットワークの担当者を通した大学関連教員に対して高等教育の授業などにおけるマルチメディア教材の利用実態や三次元教材の必要性を調査した。その結果、マルチメディア教材の必要性が認識され、実際に利用されてきていることがわかった。
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