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2006 Fiscal Year Annual Research Report

インド伝統医学の歴史的展開過程に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16500634
Research InstitutionKyoto Gakuen University

Principal Investigator

山下 勤  京都学園大学, 経営学部, 助教授 (00319435)

Keywords医学史 / インド伝統医学 / アーユルヴェーダ / テキストデータベース
Research Abstract

【1】インド伝統医学の古典的文献のうち、医学全書としての性格をもつ『チャラカ・サンヒター』(紀元後6世紀頃成立)、『スシュルタ・サンヒター』(紀元後6〜7世紀頃成立)、『アシュターンガブリダヤ・サンヒター』(紀元後8世紀頃成立)といった基本文献のうち、既に出版されているテキストを出来る限り収集した。特に本年度からはマラヤーラム語の医学文献『プラヨーガサムッチャヤ』や『ジョートスニカー』などのインド・ケーララ州で出版されているテキストの収集を開始した。
【2】これら基本文献のテキスト全文をパーソナルコンピューターを用いて入力、デジタル化し、データベース化する準備を進め、既に入力を終了したものに関しては校正作業を進めた。
【3】古典医学書『ベーラ・サンヒター』の手書き写本とその転写写本のマイクロフィルムを入手し、それらを用いて校訂テキスト作成の作業を進めた。また、本年度からは『チャラカ・サンヒター』の註釈書のテキスト研究のための写本収集などの準備を開始した。
【4】インド伝統医学の治療実践に関して、インド共和国ケーララ州およびタミルナードゥ州にて、現地研究者の協力を得て、特定の疾病に対する診察・診断・治療の実態についての記録、および医学写本に関する情報を収集した。現地調査結果の一部は「インド伝統医学の現在-ケーララ州における調査結果(6)-」(『京都学園大学経営学部論集』第16巻第3号pp.75-100)として発表した。
【5】インド伝統医学の疾病概念と疾病分類に関し、インド伝統医学特有の医学理論を踏まえ、その特徴の一端を明らかにした。特に本年度は『チャラカ・サンヒター』第2篇第1章第1〜15節の翻訳・訳註・考察を行い、『日本医史学雑誌』にその成果を発表した。
【6】2007年1月15〜19日にインド・コーチンで開催された国際学術ワークショップ"Textual Tradition of Ayurveda"に参加し、ワークショップ全体の運営に参画すると共に、本研究の成果について、"Vishavaidya Tradition in Kerala"として口頭発表を行った。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] インド伝統医学の現在-ケーララ州における調査記録(6)-2007

    • Author(s)
      山下勤
    • Journal Title

      京都学園大学経営学部論集 16巻・3号

      Pages: 75-100

  • [Journal Article] インド伝統医学書『チャラカ・サンヒター』における病理論 -『チャラカ・サンヒター』第二篇 第一章 第一〜十五節 訳解-2006

    • Author(s)
      山下勤
    • Journal Title

      日本医史学雑誌 52巻・3号

      Pages: 395-424

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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