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2005 Fiscal Year Annual Research Report

環境共生型都市の動学的経済評価

Research Project

Project/Area Number 16510021
Research InstitutionToyohashi University of Technology

Principal Investigator

宮田 讓  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20190796)

Keywords環境共生型都市 / コンパクトシティ / 動学的応用一般均衡モデル / 社会的最適成長モデル / 廃棄物リサイクル / 帯広市 / 自然環境 / 人口減少
Research Abstract

本年度は環境共生型都市の動学モデルの構築に焦点を当て研究を行った。第1に25ゾーンからなる仮想的な都市を想定し,その数値シミュレーション分析を行った。このモデルでは家計の割引された均衡効用水準の総和が最大化されるような構造となっている。そして産業資本,住宅資本,交通資本,自然環境水準が内生化されている。またゾーン間の家計の居住地移動,通勤パターンも内生化されている。このモデルによるシミュレーションによって,自然環境を考慮した方が都市がコンパクトになり,また都市成長の中間段階では家計効用が高まるという,興味深い結果が得られた。
第2には帯広都市圏を対象として,廃棄物の発生,再(生)利用,除去を考慮した動学的応用一般均衡モデルを作成した。平成16年度では同じ地域を対象として静学モデルを作成したが,都市の持続的発展を考察するためにはモデルの動学化が必要である。このモデルを用いて,既存の再(生)利用率を1.2倍引き上げた場合のシミュレーションを行った。その結果,家計効用の期末値まで含めれば,再(生)利用率を高めた方が割引された家計効用値総和は大きくなるという結果が得られた。
第3には上述のモデルでは帯広都市圏の人口増加を仮定していたが,現実には将来人口は減少する可能性が高いものと思われる。この観点から,将来人口の減少を仮定したシミュレーションを行った。その結果,人口増加ケースよりも人口減少ケースのほうが1人当りの効用値は高くなるという,極めて興味深い結果が得られた。これは1人あたりの資本ストックの違いによるものと思われる。
来年度については枯渇姓資源を考慮したモデルを構築し,真の意味での持続的発展の考察を行う予定である。以上の成果は国際地域学会,日本地域学会,土木学会,ウィーンでの国際ワークショップなどで発表されている。

  • Research Products

    (6 results)

All 2006 2005

All Journal Article (6 results)

  • [Journal Article] Formation of a Compact City with Waste Recycling under Decreasing Population -An Intertemporal Computable General Equilibrium Modeling Approach-2006

    • Author(s)
      宮田 譲
    • Journal Title

      Joint Workshop on Social Metabolism and Ecological Engineering, Wien, Austria

      Pages: 1-33

  • [Journal Article] 廃棄物再(生)利用を考慮した小地域の動学的応用一般均衡分析2006

    • Author(s)
      宮田 譲
    • Journal Title

      土木学会論文集 Vol.62, No.2(印刷中)

  • [Journal Article] 自然環境を考慮した都市モデルに関する研究2006

    • Author(s)
      渋澤博幸
    • Journal Title

      地域学研究 Vol.35, No.4(印刷中)

  • [Journal Article] Intertemporal Computable General Equilibrium Analysis of a Compact City with Waste Recycling2005

    • Author(s)
      宮田 譲
    • Journal Title

      The 19th Pacific Regional Science Conference, Tokyo, Japan (CD-ROM)

      Pages: 1-32

  • [Journal Article] Environmental Valuation of Agriculture and Forest Based on a System for Integrated Environmental and Economic Accounting2005

    • Author(s)
      宮田 譲
    • Journal Title

      The 19th Pacific Regional Science Conference, Tokyo, Japan (CD-ROM)

      Pages: 1-25

  • [Journal Article] 独占的競争理論を用いた都市の発展,衰退に関する研究2005

    • Author(s)
      宮田 譲
    • Journal Title

      土木計画学研究・論文集 Vol.22, No.1

      Pages: 153-162

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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