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2004 Fiscal Year Annual Research Report

外来種陸生軟体動物が遺伝子汚染等により島嶼生態系におよぼす影響評価

Research Project

Project/Area Number 16510025
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

冨山 清升  鹿児島大学, 理学部, 助教授 (30272107)

Keywords外来種 / 移入生物 / 島嶼 / 生態系 / 軟体動物 / 陸産貝類 / 遺伝子汚染
Research Abstract

島嶼生態系の外来陸産貝類としてオナジマイマイ,アフリカマイマイを主な材料として研究を行った。調査地は塵児島県の本土薩摩地方,奄美大島,および,与論勘に設置した。
オナジマイマイおよび在来種のウスカワマイマイからDNAを抽出し,RAPD法によってマーカーバンドを探索した。DNAの抽出実験において,陸産貝類の粘液には強力な核酸分解作用があることが判明し,新試薬や核酸分解等への応用の可能性があることから,特許申請を行った。核酸分解作用は,有肺類においてもっとも強く,他の多板綱,腹足綱,二枚貝綱,頭足綱などの他綱に属する軟体動物にも同様の作用があることが判明し,併せて特許申請を行った。
アフリ左マイマイの移動様式が在来種に与えている影響を調査するために,電波発信機を装着して,アフリカマイマイの行動探索の調査を行った。振動センサーを殻に取り付けて,24時間の行動記録もとったその結果,成長中の亜成熟個体は殻の成長の停止した完全成熟個体に比べて,著しく夜間に移動行動を行う事が改めて確認された。
アフリカマイマイを材料として,繁殖行動の調査も行った。アフリカマイマイには明確に配偶者選択行動がある事が判明し,配偶者選択の基準にかんしては,現在,野外で得られたデータを統計的に解析中である。
陸産貝類に加えて,汽水産のヘナタリやフトヘナタリの繁殖行動や生活史の解析を併せて行った。フトヘナタリには,交尾行動が存在すること,潮汐に合わせた日周行動があること,季飾変化に合わせた年周行動があることが判明した。陸産貝類の同様にヘナタリは性成熟すると殻の成長が停止することが判明し、殻の年輪を読み取ることで年齢査定が可能になることも判明した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] マングローブ干潟におけるヘナタリのサイズ分布の季節変化2005

    • Author(s)
      安東美穂, 冨山清升
    • Journal Title

      VENUS(日本貝類学会誌) 63(印刷中)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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