2005 Fiscal Year Annual Research Report
生体内Ah受容体リガンド・インディルビンのヒト胎内曝露が生殖・発生能に及ぼす影響
Project/Area Number |
16510033
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
高井 泰 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60323549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮入 伸一 日本大学, 薬学部, 教授 (50209855)
大須賀 穣 東京大学, 医学部, 講師 (80260496)
岩田 睦 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (20364804)
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Keywords | 内分泌撹乱物質 / インディルビン / 胎内曝露 / 卵細胞 / アポトーシス |
Research Abstract |
1.羊水中インディルビン濃度の測定 妊娠中期(妊娠15-16週)の羊水穿刺時および妊娠末期(妊娠37-38週)の帝王切開時に得られた羊水中のインディルビン濃度を、特異的ELISA法にてそれぞれ15検体ずつ測定したが、いずれも測定限界(3fmol/0.1mL(30pM))以下であった。今回の検討では胎児がインディルビンに曝露されていることを示唆する所見は得られなかったが、同時に得られた母体血および臍帯血を対象として、特異的ELISA法に酵素処理法などを併用することにより、インディルビン濃度を測定する系の開発を進め、インディルビンの母児曝露の実態を明らかとしたい。 2.卵細胞アポトーシスの分子メカニズムの解析 インディルビンによる卵細胞アポトーシスの有無を解析する予備実験として、放射線照射を受けたマウス卵巣の卵細胞アポトーシスを解析した。放射線照射により卵細胞はほぼ完全に(100%)消失したが、アポトーシス関連遺伝子bax欠損マウスでは、原始卵胞、1次卵胞、前胞状卵胞の消失率が、それぞれ-52±24%(平均±標準誤差、以下同じ)、10±9%、60±5%となり、有意な(P<0.05)低下を示した。一方、アポトーシス関連遺伝子p53欠損マウスでは、放射線照射により卵細胞がほぼ完全に消失した。このことより、放射線照射による卵細胞アポトーシスでは、baxは重要な構成因子であるのに対し、p53の必要性は乏しいと考えられた。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Phosphorylation by Cdk1 induces Plk1-mediated vimentin phosphorylation during mitosis2005
Author(s)
Yamaguchi, T, Goto H, Yokoyama T, Sillje H, Hanisch A, Uldschmid A, Takai Y, Oguri T, Nigg EA, Inagaki M
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Journal Title
J Cell Biol 171・3
Pages: 431-436
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