• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

フタル酸エステルの内分泌攪乱機構と脳下垂体、視床下部発現蛋白のプロテオーム解析

Research Project

Project/Area Number 16510042
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

坂本 安  埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (80178582)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 廣澤 成美  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (40327060)
Keywordsendocrine disrupter / phthalate esters / proteome analysis / transitional endoplasmic reticulum / golgi apparatus
Research Abstract

フタル酸エステル系可塑剤であるフタル酸ジエチルヘキシルDEHP[di-(2-ethylhexyl)phthalate]は内分泌撹乱作用が懸念される可塑剤である。これまでの研究により、雄ラットへの長期DEHP投与により脳下垂体のプロテオーム解析から小胞体輸送関連蛋白が減少することを発見し、結果として卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体刺激ホルモン(LH)の放出が抑制された内分泌が撹乱されるという新しい仮設を提唱しつつある。本研究では、親ラットに投与されたDEHPがラット胎盤、母乳を通じ胎児、乳児の臓器や生殖機能へ及ぼす影響を蛋白科学的に明らかにすることを目的としている。
F344妊娠ラット(妊娠日齢2日)をコントロール群、妊娠期間DEHP投与群(15日間)、授乳期間DEHP投与群(21日間)の3群に分け、親ラットにDEHPをゴマ油に溶解し0.5mg/kg/day投与した。コントロール群には全期間を通じてゴマ油のみを同様に投与した。その結果、妊娠期間の親ラットの体重変化は各群間において有意差は見られず、他群と同様の重量増加が観察された。また授乳期間においても各群間に有意差は見られなかったが、授乳期間終了後の28日目において授乳期間投与群において減少傾向が観察され、雄ラット(P<0.1)、雌ラット(P<0.05)ともに有意差が見られた。各群から生まれた仔ラットの個体数、性比率に差は見られなかった。また各群の雌仔ラットの腔開口日齢に有意差は見られなかったが、授乳期間投与群の発情期日齢は、コントロール群と比較して遅れ、有意差(P<0.05)が見られた。また、妊娠期間と授乳期間投与の仔ラットの母体(胎盤・母乳)を通してDEHPの曝露による影響が、仔ラットの両性においても観察された。さらに現在、脳下垂体をはじめ臓器に変化の見られた生体試料から蛋白解析を行っている。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi