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2004 Fiscal Year Annual Research Report

トリブチル錫によるラット脳のミエリン形成障害

Research Project

Project/Area Number 16510043
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

小嶋 久子  北里大学, 医学部, 助教授 (90118810)

Keywords内分泌攪乱物質 / トリブチル錫 / ミエリン形成 / ミエリンタンパク質 / 定量PCR
Research Abstract

本研究は,胎児期および新生児期にトリブチル錫に被曝した場合、トリブチル錫がミエリン形成に及ぼす影響を,ラットを使って生化学的に明らかにすることを目的としている。
16年度の実績を示す。1.新生児時期(生後1日)にトリブチル錫(TBT)に被曝した仔ラットの生後3.5.7週齢の脳のミエリンを,Norton法にて調製した。2.大脳を正中線に平行にカットした切片を固定・包埋。薄切し、クリューバーバレラ染色(ミエリン、ニッスル小体、細胞核を染色)を行った。海馬領域に注目して検討したが、TBT被曝脳の光顕レベルでの組織異常は観察されなかった。3.ミエリンのSDS-電気泳動を行い。主要ミエリンタンパク質(PLP, MBP, CNP, MAG)についてのウエスタンブロット解析を行った。その結果、TGT脳では正常に比してCNPの減少が見られた。
これは、予備実験で、TBT被爆新生仔の脳CNP酵素活性の減少と合致する結果であった。
NOGOについても解析の予定だったが、抗体を入手できなかったので、来年度に実施したい。3.ミエリンタンパク質のmRNA発現を調べるため、定量PCRを試みた。TBTとコントロール脳から総RNAを抽出し、ミエリンタンパク質のプライマーを用意して、ABI-7700リアルタイムPCR装置でSYBR-Greenで解析した。MAGとCNPのmRNAがコントロールに比してかなり減少するという結果が得られた。糖脂質合成糖転移酵素のmRNAも含めて、現在慎重に再実験を行っている。論文投稿まで持ち込めなかったが、8月の国際神経化学会で発表予定である。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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