2004 Fiscal Year Annual Research Report
窒化物および酸窒化物を固体分散相に用いた無溶媒エポキシ化反応
Project/Area Number |
16510069
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
佐々木 洋 近畿大学, 理工学部, 講師 (70205871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 光伸 近畿大学, 理工学部, 講師 (20278740)
森本 純司 近畿大学, 理工学部, 教授 (30088471)
市原 潤子 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (60110772)
山口 俊郎 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (40167698)
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Keywords | グリーンケミストリー / 無溶媒反応 / エポキシ化反応 / ポリ酸塩触媒 / 窒化物 / 酸窒化物 / 固体分散相 / 酸化反応 |
Research Abstract |
Ar雰囲気下,-80〜-30℃で液体NH_3にTaCl_5を溶解し,室温で過剰のNH_3を気化させて得られるアミド化合物を,真空加熱処理することにより,Ta_3N_5,Ta_4N_5等の窒化物が得られることを見出した。また,fluxとしてアルカリ金属塩化物の存在下,H_20を添加することによりTaONが得られた。これらの窒化物および酸窒化物固体分散相は,尿素-過酸化水素(UHP)酸化剤を不均化分解するため,WおよびMo系イソポリ酸塩触媒・ヘテロポリ酸塩触媒によるcycloocteneのエポキシ化反応に対して,アパタイト系固体分散相よりも活性が低い傾向を示すが,これらの酸化物であるTa_2O_5はfuluorapatite(FAp)と同様の反応活性を有することを見出した。さらにエポキシ化反応以外に,Ta系窒化物・酸窒化物固体分散相は,Taの同族元素であるVを含有するKeggin型ヘテロポリ酸塩触媒による脱水素的酸化反応における固体分散相として作用することが見出された。 FAp分散相,(Bu_4N)_3[PMo_<12>O_<40>]触媒,およびUHPを用いた無溶媒反応システムは、芳香族系および脂肪族系sulfide化合物の酸化反応に応用できることを見出した。この反応システムは-4〜25℃,常圧で進行し,反応基質sulfideに対して等モル量のUHPを使用した場合にはsulfoxide化合物が,2倍量のUHPを使用した場合にはsulfone化合物が,それぞれ選択的に得られた。
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Research Products
(1 results)