2006 Fiscal Year Annual Research Report
窒化物および酸窒化物を固体分解相に用いた無溶媒エポキシ化反応
Project/Area Number |
16510069
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Research Institution | KINKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐々木 洋 近畿大学, 理工学部, 講師 (70205871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 光伸 近畿大学, 理工学部, 講師 (20278740)
森本 純司 近畿大学, 理工学部, 教授 (30088471)
市原 潤子 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (60110772)
山口 俊朗 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (40167698)
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Keywords | グリーンケミストリー / 無溶媒反応 / エポキシ化反応 / ポリ酸塩触媒 / 窒化物 / 酸窒化物 / 固体分散相 / 酸化反応 |
Research Abstract |
1.無溶媒エポキシ化反応に適する固体分散相の特徴として固体分散相自身が固体酸化剤を分解しないこと,および比表面面積が1m^2/g前後,粒子径が1ミクロン程度であることが必要条件であり,液体アンモニアから合成した第5族窒化物および酸窒化物固体分散相は,それ自身が固体酸化剤を分解する傾向を有するため無溶媒エポキシ化反応には適さない。しかしながら,水素化ホウ素ナトリウムによる水素化反応に用いる固体分散相の補助材料として適していることを見出した。特にシリカおよび活性炭素などの比表面積の大きな固体分散相との組み合わせに適する傾向が見られた。 2.固体分散相として優れた特性を持つフルオロアパタイトと同等の構造を有する複数のハイドロキシアパタイトについて,その化学的特性および物理的特性と固体分散相としての反応活性を比較した結果,平成17年度に報告した二酸化ケイ素,酸化チタン,α酸化アルミニウム,およびフッ化カルシウムと同様な傾向を示すことを明らかにした。粉体としての操作性を勘案した結果,二酸化ケイ素の粒子を成形方法を工夫することによって,より安価な固体分散相を得る可能性を見出した。 3.これまで常温で液体であるオレフィンに対するエポキシ化反応を試みてきたが,常温で固体であるオレフィンにおいても,少量の非ハロゲン系溶媒に溶解させて添加・分散させることによって反応を進行させることができることを見出した。
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Research Products
(4 results)