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2004 Fiscal Year Annual Research Report

重油エマルジョンの被洗浄特性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16510073
Research InstitutionIndependent Administrative Institution Port and Airport Research Institute

Principal Investigator

吉江 宗生  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部・油濁対策研究室, 室長 (80359231)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤田 勇  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部・油濁対策研究室, 主任研究官
齋藤 幸博  独立行政法人港湾空港技術研究所, 施工・制御技術部・油濁対策研究室, 研究員
Keywords重油エマルジョン / 被洗浄特性 / 接着仕事 / 接触角 / 粘度
Research Abstract

本年度は,洗浄実験を効率的に行うため,洗浄水を採水して洗浄効果を計測する手法を最初に工夫した.結果的には濁度と油分濃度の相関から計測できることが分かりこれを採用した.なお,紫外線による油分の蛍光量を計測したところ,濃度が高い場合は良く相関したが,低い場合は光度計の感度不足で使用できなかった.
重油はエマルジョン化が進行すると指数関数的に高粘度となる.しかし洗浄実験では,印象とは異なり,粘度が高く含水率が高いほうが洗浄されやすい傾向を示した.対象となる素材(鋼材,FRP,タイル)により洗浄曲線が異なるが,本年度は一定の傾向を把握するまでに至らなかった.また,水温の影響については,本年度は一定の傾向を捕捉できていない.
接着仕事は対象の素材間での差異はほとんどなく,含水率が高いエマルジョン化が進んだ重油のほうが小さくなる傾向を示した.水温の影響は,ある一定の傾向が見られ,水温が高いほうが含水率の影響が少ない結果となったが,本年度はデータが少なく不確かである.
被洗浄性について,以上から粘度ではなく接着仕事により定性的に推定できることが分かった.今後は定量的な推定ができるようにさらに実験データを取得することが必要である.水温の影響は,5℃〜30℃程度の水温差では,粘度は指数関数的に差異を生じるが,被洗浄性については大きな差異にならなかった.
重油エマルジョンの接触角は含水率が高くなると大きくなり,その値は対象の素材の影響を殆ど見出せなかった.このため,被洗浄特性は対象の素材よりも付着させる油の成分の影響が強い可能性が残されている.
なお,計測の精度を高めるため,濁度以外の手法(蛍光量による相関)を併用することや水温管理をより精密に行う工夫が必要である.

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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