2005 Fiscal Year Annual Research Report
IT活用によるJIT生産システムの進化に関する研究
Project/Area Number |
16510112
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
大野 勝久 愛知工業大学, 経営情報科学部, 教授 (50026118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 隆善 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (70093101)
中出 康一 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (50207825)
小島 貢利 名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (20273310)
鈴木 達夫 愛知工業大学, 経営情報科学部, 教授 (00064949)
伊藤 雅 愛知工業大学, 経営情報科学部, 教授 (80221026)
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Keywords | JIT生産システム / IT活用による進化 / 指数平滑法 / U字ラインへの多能工最適割当 / 事前需要情報 / アウトソーシングの実態調査 |
Research Abstract |
パソコンの飛躍的な性能向上とネットワーク技術の進展に伴うIT革命により,情報コストが劇的に低下している。本研究は,ITをフルに活用してJIT生産システムの進化を図ることを目的としており,本年度の研究実績は以下の5点である。 1.確率的な需要変動と各工程の故障を考慮した,多段階生産・物流システムの総費用を最小化する最適制御政策を求める問題を時間平均マルコフ決定過程として定式化している。そして,その近似最適政策を計算するSBMPIMアルゴリズムを開発し,シミュレーションによりかんばん方式,基点在庫方式,CONWIP等のプル方式を最適に設定した性能と比較し,各プル方式がSBMPIMアルゴリズムにより計算された準最適にどれだけ近いかを明らかにしている。 2.平準化のレベルが低い,需要変動が大きな生産システムでは,かんばん方式が必ずしも優れているとはいえない。このような生産システムにたいして,指数平滑法を応用した生産指示方式を提案し,かんばん方式,CONWIPと比較し,その優位性を示している。 3.JIT生産システムに特徴的なU字ラインにたいし,要求される生産量を満たし,総費用を最小化する能力の異なる多能工のU字ラインへの最適割当を計算するアルゴリズムを開発している。 4.需要情報が事前に得られる組み立て型生産システムにたいし,その基本的な変数間に成立する漸化式を導き,シミュレーションに利用することにより性能評価が効率的にできることを示している。 5.東海地方の自動車関連製造業500社を対象に「製造業におけるアウトソーシングの実態調査」を行い,導入効果とトラブル等の課題を明らかにしている。
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Research Products
(7 results)