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2004 Fiscal Year Annual Research Report

視覚障害者用道路横断帯の最適幅に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 16510121
Research InstitutionSeikei University

Principal Investigator

大倉 元宏  成蹊大学, 工学部, 教授 (30119341)

Keywords視覚障害者 / 道路横断帯 / 最適幅 / バリアフリー
Research Abstract

視覚障害者の道路横断を支援するための設備である道路横断帯(通称、エスコートゾーン)に関して、最適幅を策定するための基礎資料を得るために実験を行った。被験者は21〜23歳の晴眼大学生17名(男14、女3)であった。実験に際してはアイマスクを装着してもらった。大学構内の幅員5.8mの道路の中央部に幅30,40,50,60cm横断帯を各20m、一直線上に敷設した。白杖は用いず、両足で常に横断帯を踏んで歩くことを被験者に指示した。さらに、より実際の視覚障害者の歩行状況に近づけるため二重課題法を応用した。二次課題は2桁×1桁の掛け算であった。
20mの横断帯を歩く歩数はおおよそ32〜33歩であった。ビデオ記録から2種類の踏み外しを調べた。一つは左もしくは右足が全く横断帯から外れる状況(以下、全踏み外し)、もうひとつは、左もしくは右足がわずかでも横断帯から出ている状況(以下、半踏み外し)である。20mを歩行した際の全踏み外し歩数では幅条件間に統計的に有意な差はみられなかった。一方、半踏み外し歩数では、30、40、50、60cm幅において、それぞれ平均11.1、8.3、5.2、5.8歩であった。統計的な分析を行ったところ、30および40cm幅は、他のすべての条件との間で有意な差がみられた。すなわち、半踏み外し歩数は30>40>50=60cmという結果であった。
各幅条件の横断帯を歩行後、歩きやすさとまっすぐ歩けたかどうかについて主観的評価を求めた。さらに、すべての横断帯を歩行後、まっすぐ歩けたかどうかの印象をもとに順位付けを求めた。おおむね、50、60cm幅の評価が高く、それに比べて30cm幅は劣った。40cm幅では評価が分かれた。
以上、総合的にみて、30cm幅では狭すぎ、40cmより広い幅が一つの目安となると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 視覚障害者用道路横断帯の幅に関する実験的検討2004

    • Author(s)
      大倉元宏ほか
    • Journal Title

      第30回感覚代行シンポジウム論文集

      Pages: 69-72

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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