2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16510124
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
熊谷 敏 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (20366842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼田 潤 武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (60298015)
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Keywords | イノベーションエンジニアリング / ビジネスフレームワーク |
Research Abstract |
本研究の目的は,イノベーションを生み出す仕組みを解明し,仕組み・手順の方法手順を構築することである。本年度は,本研究活動で独自に考案したイノベーションの仕組みを解明するためのフレームワークである、イノベーションエンジニアリングフレームワークの洗練化と、実務活動がどの程度、イノベーションの成功につながるかを把握するための評価尺度の検討を行った。 イノベーションエンジニアリングフレームワークは、プロジェクトリーダなどのミドルマネジメント層が、与えられた環境の中でイノベーション創成に向けた実務活動を行うための環境理解と実践的行動の枠組みであり、イノベーションプロセスの組織構造,イノベーションの実務活動に必要な6項目,そしてそれらの動的な関係の定義で構成される。これまでの研究活動で収集した事例情報について、イノベーションエンジニアリングフレームワークの各要素に展開できないものや、展開した結果フレームワークの原則であるMECE(Mutually Exclusive an Collectively Exhaustive)を満足していないケースが明らかになってきていた。それらに対応するため、フレームワークの概念を再検討し修正・再定義した。 さらに再定義したフレームワークに対して定量評価の基準について検討を行った。定量的評価の基準を設定することにより、ビジネスの現場において、現状の環境理解と実践的行動がどの程度イノベーションにつながるかの度合いを定量的に把握できるはずである。これまで収集した事例データについてこの定量評価を当てはめ、イノベーションとしての成功度との関連を分析した。さらに、イノベーションには至らなかった失敗事例のヒヤリングを実施し、評価尺度とイノベーションの成功例および失敗例との間の相関を考察した。
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Research Products
(2 results)