2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16510192
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
住田 育法 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (40360242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田所 清克 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (10298672)
山崎 圭一 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (10282948)
萩原 八郎 四国大学, 経営情報学部, 助教授 (10258311)
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Keywords | 現代史 / 国際研究者交流 / ブラジル / 応用経済学 / 社会学 / 都市行政 / 文化人類学 / 建築学 |
Research Abstract |
1 2005年6月に開催された日本ラテンアメリカ学会第26回定期大会で、研究代表住田、研究分担者山崎、萩原、研究協力者谷口、奥田らで、パネルを立ち上げ、「ブラジルの都市問題-ムニシピオの形成と都市行政の展開」について報告した。今日5千560団体を超える行政単位ムニシピオの形成と土地所有や住宅政策などの実情に焦点を絞って都市問題を考えた。植民地時代にさかのぼる過去の遺制をも意識しつつ、今日の農村地区における土地なし農民運動や市街地ファヴェーラの土地占拠の問題にも触れ、学際研究の立場から貴重な情報交換ができた。 2 山崎は、平成17年度日本地方自治学会(11月開催)の分科会「海外の自治体行財政」で「南米の財政分権化と参加型予算」を報告したが、これはブラジル都市自治体の動向に関する本研究プロジェクトの成果の一旦を発表したものである。 3 学会の他に京都外国語大学で研究会を開催し、7月に近藤エジソン謙二氏(筑波大学)が「ブラジルの土地所有問題とその解決策としての土地無し農民運動(MST)の意義」について報告、10月に奥田(大阪大学大学院)が「ブラジリアの都市下層と不法問題」と題して現地調査の成果を発表した。12月には根川幸男氏(ブラジリア大学)が「マルチエスニック都市サンパウロにおける「日本文化」の表象-東洋街における新伝統行事を中心に-」を発表、2006年1月にはニレウ・カヴァルカンティ氏(フルミネンセ連邦大学建築都市学部教授)が都市工学の観点から「ブラジル19・20世紀における都市化について」と題して発表した。こうした人的交流により今後の資料収集への協力の約束が得られたことも大きな成果である。 4 研究代表と研究分担者の編集により、15名分の研究報告の成果を『現代ブラジルにおける都市問題と政治の役割-論集』(京都外国語大学 国際言語平和研究所、2006年)として印刷・製本する。
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Research Products
(7 results)