2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520019
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中山 康雄 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60237477)
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Keywords | 集団的志向性 / コミュニケーション / 合理的行為者 / 言語行為論 / 動的解釈 / 素朴心理学 / 命題的態度 / 四次元メレオロジー |
Research Abstract |
本年度は、主に、集団的志向性と社会の成立に関する研究を行い、その成果を平成16年11月に著書『共同性の現代哲学-心から社会へ』としてまとめ、出版した。 また、5月には、人工知能学会主催の国際ワークショップLENLS2004に参加し、「Dynamic Interpretations and Interpretation Structures」と題した英語の発表を行い、動的解釈という談話の意味解釈の新方法を提案した。この論文は、論文集に収められた。6月には、科学基礎論学会講演会におき、「四次元主義と人格の同一性」と題した単独発表と、研究協力者の佐野勝彦氏との共同発表「非反射的様相を持つ二様相論理」を行い、存在論や論理学に関する基礎研究の成果を公表した。同じく6月に京都大学で開催された国際ワークショップ「The Plurality of Logic-Rationality, Inconsistency, and Belief revision」において、「The Theory of Belief Structures : A Representation Method of Belief States of Rational Agents」と題した口頭発表を行った。そして、7月には、日本認知科学会大会において、「コミュニケーションの相互作用モデル」と題した単独ポスター発表と、研究協力者の安本英奈氏との共同のポスター発表「遂行分析と遂行動詞の意味」を行い、コミュニケーションと言語行為の問題について分析した。また、この共同発表を発展させて、共著の紀要論文を執筆した。10月には、日本科学哲学会におき、「複数言語による世界の記述」という題の単独発表と「発話内的力とは何なのか」と題した安本英奈氏との共同発表を行った。さらに、単独発表の題材をもとにして、紀要論文としてまとめた。そして、平成17年1月には、拙著『共同性の現代哲学』の合評会を京都科学哲学コロキアム例会において行い、「「共同性の哲学」を構想する」というテーマで発表をし、意見交換を行った。 また、本年度の口頭発表をもとにして数本の論文を執筆し学術雑誌に投稿したが、査読結果がまだ出ていないものもある。
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Research Products
(7 results)