2004 Fiscal Year Annual Research Report
郭店楚簡・上博楚簡を中心とする戦国時代における気の思想の研究
Project/Area Number |
16520034
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
竹田 健二 島根大学, 教育学部, 助教授 (10197303)
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Keywords | 気 / 戦国楚簡 / 恆先 / 道家 / 老子 / 太一生水 / 郭店 / 上海博物館 |
Research Abstract |
既に公開された郭店楚簡並びに上博楚簡の釈読作業を進めながら、戦国時代中期には既に成立していたと考えられるそれら戦国楚簡文献において、気がどのように説かれているのかについて分析を進めた。 その成果の一部として、「上博楚簡『恆先』における気の思想」を「中国研究集刊」騰号(第36号)特集号「戦国楚簡と中国思想史研究」に発表した。本論文は、『上海博物館蔵戦国楚竹書(三)』に収められている道家系の古佚文献『恆先』における気の思想を検討し、更に郭店楚簡『老子』と郭店楚簡『太一生水』において説かれている気について検討を加え、所謂道家に分類される戦国時代前期以前の思想家たちがどのように気を説いていたのかを考察したものである。 また、共著『諸子百家<再発見>-掘り起こされる古代中国思想-』を発表(担当箇所:第四章「人間の本性は善か悪か」)、近日中に論文「郭店楚簡『性自命出』・上博楚簡『性情論』の性説」、共著『竹簡が語る古代中国思想』を発表する予定である。 この他、台湾や中国の研究者との国際学術交流を積極的に推進した。4月10日には台湾・台湾大学東亜文明研究中心において開催された「上博簡與出土文献研究方法学術検討會」に招待され、「『容成氏』中有關身體障害者之論述」と題する研究発表を行った。また8月22日から24日にかけて中国・清華大学において開催された「多元視野中的中国歴史」国際会議に出席、台湾や中国の研究者との学術交流を行った。
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Research Products
(3 results)