2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520055
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Research Institution | Taisho University |
Principal Investigator |
弓山 達也 大正大学, 人間学部, 助教授 (40311998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 雅之 愛知学院大学, 文学部, 助教授 (60340139)
樫尾 直樹 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (50233698)
塩月 亮子 日本橋学館大学, 人文経営学部, 助教授 (90297979)
渡辺 光一 関東学院大学, 経済学部, 助教授 (30329205)
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Keywords | スピリチュアリティ / 霊性 / ウェブコミュニティ / 応用宗教学 / インターネット / 宗教性 / 宗教社会学 / 新霊性運動 |
Research Abstract |
本課題の目的は、これまで情報の蓄積においても、学術的な定義においても把捉しづらかったスピリチュアリティについて、主にウェブコミュニティを通じて情報を収集、分析し、その成果を学術的な議論・応用の場に提供することである。具体的にはポータルサイト「スピリチュアル・ナビゲーター」(略称スピナビhttp://www.spinavi.net/)を立ち上げ、その運営を行い、投稿者の更なるコミュニケーションを促すブログ「My Spinavi」などの関連サイトも含めると、月に10〜100万ヒットに及ぶ。 弓山は、ブログの分析から、ここに「支え合いのコミュニティ」とも呼ぶべき共同性を発見し、教育の場の可能性を指摘した。渡辺はポータルサイトとブログの投稿数と投稿者の心理テストとの結果を掛け合わせ、ポータルサイトでの議論志向とブログでの独白志向との心理的差異を明らかにした。 一方、本課題はウェブコミュニティだけでなく、スピリチュアリティ文化の拡がりに関しては伊藤・樫尾・塩月が担当となって観察を行ってきた。樫尾は多岐に渡る当該文化のとりまとめを行い、それを『アジアのスピリチュアリティ』にまとめた。伊藤はヨーガブームにおける参与観察から、その当事者の意味世界(ヨーガ実践と世界観との関連)やライフスタイルの解明を行った。塩月は沖縄のシャーマニズムとスピリチュアリティの関連を探った。 多岐に及ぶスピリチュアリティ文化の理解に向けて、かかる研究を試みると同時に、他分野との研究活動の連携を推し進め、本課題においては、心理学、スピリチュアルケア、社会学の研究会をもち、今後の研究継続に向けて成果をあげることができた。
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