2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520080
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤岡 穣 大阪大学, 文学研究科, 助教授 (70314341)
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Keywords | 隋時代 / 彫刻史 / 紀年銘 |
Research Abstract |
本研究は、中国・隋時代(581-618A.D.)の紀年銘を有する主要な彫刻作品を網羅的に調査し、その信頼しうる基礎データを収集し、広く公表することを目的としている。 2カ年計画の初年度にあたる本年度は、これまで未調査の隋時代紀年銘作品の調査を研究遂行の中心課題とした。 調査は、国内においては東京芸術大学美術館、東京国立博物館、根津美術館、永青文庫、大阪市立美術館で実施したほか、山口県立萩美術館において開催された山東省龍興寺址出土の金銅仏の展覧会(小さな御仏たち)を見学した。また、アメリカにおいてはデトロイト美術館、ミネアポリス美術館、メトロポリタン美術館、フィラデルフィア美術館、コロシピア大学、ブルックリン美術館、ボストン美術館、フォッグ美術館(サックラー美術館)、フリアギャラリーおよびネルソン・アトキンス美術館において調査を実施した。なお、本研究の実施に先立ち、予備調査の一環として、敦煌石窟、炳霊寺石窟および故宮博物院(北京)においても遺跡、作品の調査を行ったことを付言しておく。 調査においては、調書を作成したほか、デジタルカメラによる撮影を行い、それらのデータ整理を進めている。
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