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2004 Fiscal Year Annual Research Report

近代アジアの美術におけるモダニズムの受容

Research Project

Project/Area Number 16520082
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

後小路 雅弘  九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (50359931)

Keywordsインドネシア / キュビスム / ITBバンドゥン工科大学 / リス・ムルデル / アフマド・サダリ / ハンドリオ / 啓民文化指導所 / 森 錦泉
Research Abstract

(1)インドネシアにおける1950年代から1970年代の美術動向について、西欧モダニズム的な動向とりわけキュビスムに着目し、モダニズムがどのように東南アジアの美術に受容され、それが独自の美術表現を、どのような形で生み出してきたのかを、現存する作品を調査し、現存するアーティストたちにインタビューを行い、二次資料、文献資料を収集することで、明らかにしようとした。
(2)インドネシアにおける当該時期の美術動向のうち、モダニズムあるいはキュビスムの拠点となったのはITB:バンドゥン工科大学芸術学部があり、その重要な担い手であったのはオランダ人教師リス・ムルデルとその最初期の教え子たち(アフマド・サダリ、ブット・モフタル、スリハディら)であった。これらの作家の多くは、すでに鬼籍に入っているが、グレゴリウス・シッダルタやA.D.ピロウスに取材をすることができた。また、サダリ、ブットらの遺族が所蔵する作品を調査した。
(3)近代美術のコレクターとして、アイプ・ロシディとウイ・ホンジンのコレクションを調査撮影した。
(4)これまでほとんど紹介されたことのない、伝説的な画家であり、バンドゥン工科大学とは別の、独学のキュビストであるハンドリオにインタビューし、その作品群を調査撮影した。
(5)日本経由のモダニズムに関連して、日本軍政の情宣組織「啓民文化指導所」のバンドゥン支部長バルリにインタビューし、戦前戦後のインドネシアで活躍した日本人画家森錦泉の遺族にインタビューした。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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