2006 Fiscal Year Annual Research Report
汎諸本論構築のための基礎的研究-時代・ジャンル・享受を交差して-
Project/Area Number |
16520112
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
松尾 葦江 国学院大学, 文学部, 教授 (70157254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 静子 都留文科大学, 文学部, 教授 (90141233)
片岡 利博 神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (60140414)
針本 正行 国学院大学, 文学部, 教授 (30141279)
小林 健二 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (70141992)
櫻井 陽子 駒澤大学, 文学部, 教授 (60211934)
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Keywords | 汎諸本論 / 伝本研究 / 文献学 / 書誌学 / 国文学 |
Research Abstract |
本研究は、時代やジャンルにより細分化して行われてきた日本古典文学作品の諸本研究を、統合的に見渡して本文流動の法則性を探り、それを基に、改めて時代やジャンル毎の特殊性を総合的に考察しようとするものである。研究計画の最終年に当たる平成18年度は、5月27日に第7回研究会を慶應義塾大学附属研究所斯道文庫で開き、同文庫所蔵古典籍の調査を行った。 また9月15日・16日両日に第8回の研究会を行い、15日には、加藤静子「『大鏡』諸本と享受された本文」、針本正行「國學院大學所蔵『竹取物語』の本文」、佐々木孝浩「本文異同の発生-近世期御会始和歌を例として-」の3本の、16日には片岡利博「狭衣物語本文の固定」、清水由美子(ゲスト)『平家物語』読み本系諸本の流動の一現象としての真字化ということ-和歌表記を中心に-」、松尾葦江「二つの木曽物語絵巻-平家物語の享受と再生-」の3本の発表を行って、これまでの研究の成果を報告した。さらに16日には、「本文の流動と固定」と題したシンポジウムも行い、小林健二「御伽草子「鉢かづき」二類本における本文の流動と固定」、櫻井陽子「平家物語の本文流動-一方系諸本の本文異同から-」、鈴木孝庸(ゲスト)「平曲譜本からみた本文と語り」の3本の発表をもとに、依頼したコメンテーターや会場参加者も交えて、汎諸本論研究の今後のあり方を見据える活発な討論を行った。 そして最終的に、代表者と分担者に研究協力者も加わった、12本の書き下ろし論文と、2本の翻刻を掲載した研究報告書を刊行した。
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Research Products
(6 results)