2004 Fiscal Year Annual Research Report
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16520122
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Research Institution | Niimi College |
Principal Investigator |
原田 信之 新見公立短期大学, 教養科, 助教授 (60290508)
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Keywords | 豪族伝説 / 南西諸島 / 琉球王朝 / オヤケアカハチ / 鬼虎 / 仲宗根豊見親 / 土原豊見親 / 阿麻和利 |
Research Abstract |
平成16年度は、宮古諸島・沖縄本島で豪族伝説に関する実地調査を行った。調査は、第1回平成16年9月16-25日沖縄県宮古諸島の宮古島・多良間島・水納島、第2回平成16年12月9-13日沖縄県宮古諸島の宮古島・伊良部島・来間島・池間島、第3回平成17年3月23日-4月1日沖縄本島の沖縄市・勝連町・中城村・北中城村の計3回行った(総計25日間)。宮古諸島では、オヤケアカハチ・鬼虎を倒した人物として知られる宮古島の仲宗根豊見親、仲宗根豊見親と従軍した宮古島の川満大殿、仲宗根豊見親と従軍した多良間島の首長土原豊見親、多良間島の豪族嶺間按司、伊良部島のウズノシュ・アカラトモガネ・カネドノ、来間島の来間御嶽と高神御嶽の祭神伝承、池間島のオハルズ御嶽の祭神伝承の調査を行った。宮古諸島のオヤケアカハチ・鬼虎討伐関係伝説の調査から、琉球王朝が宮古諸島を巻き込みながら琉球文化圏南端の人重山諸島を服属させてゆく過程の一端がうかがえた。また、島ごとに独自の豪族伝説があり、それらに関する伝承がいまだに語られていることが確認された。沖縄本島では、沖縄市越来城・知花城跡周辺で越来城主鬼大城大城賢勇の調査を行い、勝連町で勝連城主阿麻和利の調査を行い、中城村・北中城村で中城按司護佐丸盛春の調査を行った。護佐丸・阿麻和利の変をめぐる豪族たちの伝承をとおし、第一尚氏王統による統治のゆらぎの一端がうかがえた。さらに、各地図書館で関連資料を調査研究した。本研究課題に関する論文は複数発表・投稿中。なお、物品費50千円は調査データ保存用ディスク・文具類、旅費350千円は第1回と第2回調査で使用した(第3回調査は私費)。
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Research Products
(2 results)