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2004 Fiscal Year Annual Research Report

Waceにおける海事表現に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 16520154
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

三木 賀雄  神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 教授 (00209735)

Keywordsヴァース / 中世 / 海事 / アレグロ・ノルマン / フランス文学
Research Abstract

今次の研究は平成16年度から17年度にわたる2年を期間とするものであるが、16年度は申請書の研究計画・方法に沿って、(1)ヴァースの作品とこれに関連する文献の収集、(2)主要作品における海事用語と表現の分類と分析を中心に作業を行った。その結果(1)に関しては、今日に伝わる作品5点のテキストのうち1点のみが購入可能で、3点を国内の大学等研究機関から借り出して複写し、残る1点は国内で発見できず、パリ市所在のフランス国立図書館にて閲覧の上、リプロダクションによる提供を受けた。また同図書館において調査活動を行ったところ、研究を進める上できわめて貴重な多くの文献を閲覧し、必要部分の複写を持ち帰ることができた。(2)については、作品5点のうち規模が大きく、また海事表現も多出する『ブリュ物語』le roman de Brutと『ルー物語』le roman de Rouから通読をおこない、海事用語と表現について抽出し、分類して、データ化を完了した。目下は中規模の作品『聖ニコラ伝』Vie de saint Nicolasについての分析作業を行っている。残る2点のうち『聖母受胎』conception de Notre Dameについては小規模な作品であるため、比較的に短期間で作業は終了すると見込まれる。また『聖女マルグリット伝』には海事にかかわる表現は少ない。
以上のように作業を進めた結果、12世紀のヨーロッパ北西海域での船舶と航海に関して以下の点に興味深い発見があった。
1.船舶名称の多様性と船団構成
2.船体名称と艤装に関する語彙の語源的傾向
3.操船技術についての具体的な説明
4.海洋における自然描写の傾向
5.海難事故に対する心理的傾向

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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