2005 Fiscal Year Annual Research Report
チョーサー作『カンタベリー物語』Hg,EL写体及び刊本の言語の計量的比較
Project/Area Number |
16520158
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中尾 佳行 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10136153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
地村 彰之 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00131409)
松尾 雅嗣 広島大学, 総合科学部, 教授 (40106787)
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Keywords | Hengwrt写本 / Ellesmere写本 / 写本・刊本の校合 / The Miller's Tale / The Reeve's Tale / The Canterbury Tales / Middle English / テクスト批評 |
Research Abstract |
本研究の目的は、コンピュータを利用し、『カンタベリー物語』について、2つの代表的な写本と2つの代表的な刊本を取り上げ、4つのテクストを対応させるコンコーダンスを作成し、Chaucerの言語研究及びtextual criticismに貢献することである。写本は代表的な2写本、Hengwrt(以下、Hg)写本とEllesmere(以下、El)写本を、そして刊本は、Hgに依拠したBlake(1980)とElに依拠したBenson(1987)を取り上げた。 平成17年度においては、The Miller's TaleとThe Reeve's Taleに関して、Hg,El写本及び刊本Blake(1980),Benson(1987)に基づいて、包括的な比較コンコーダンスを完成させた。句読点の違いも含めたことで、テクストの生成・編集過程を一層客観的・網羅的に示すことが可能になった。Linne Mooney(2004)がHg,El写本の写字生、Adam Pynkhurstの可能性を指摘したこともあって、両写本は今大きく注目されている。この学会動向に対しても有益な情報を提供できると考えている。 上記のコンコーダンスは、Stubbs(2000)のCD-ROM及び関連データに大きく依拠している。国際的連携の一環として行われた。平成14年度のGeneral Prologueのコンコーダンス(Jimura, Nakao, Matsuo, Blake, and Stubbs(2002))、平成15年度のThe Knight's Taleのコンコーダンス及び両写本の語彙の網羅的リストの作成(Nakao, et al.(2004)を参照)に続くものである。2写本と2刊本の言語特徴を網羅的に検出できることで、チョーサーのテクスト及び言語研究を大きく発展させるものと期待できる
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Research Products
(3 results)