2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本におけるフランス近代詩の受容研究と翻訳文献のデータベース作成
Project/Area Number |
16520208
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北村 卓 大阪大学, 言語文化部, 教授 (70161495)
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Keywords | フランス近代詩 / 日仏文化交渉 / フランス象徴詩 / ボードレール / ヴェルレーヌ / 岩野泡鳴 |
Research Abstract |
本年度は、主として明治期の日本におけるフランス文学・文化の受容に関する文献、フランス近代詩の翻訳文献、およびフランス語原典の収集および調査を行った。またフランス国立図書館に出張し、明治期の日本に関するフランス側の歴史的資料や、フランス詩翻訳の原典となったテクストで、国内では入手および閲覧困難な資料について調査を行った。これらの成果を元に、平成16年7月31日、大阪文学学校で開催された第18回ボードレール研究会において「《flaneur》の眼差し-ボードレール『仮面』に関する一考察」と題する研究発表を行った。また同年11月22日には、京都大学人文研究所が主催する共同研究「日仏文化交渉の研究」の研究報告会において「岩野泡鳴とフランス象徴詩-ヴェルレーヌからボードレールへ-」と題して発表を行った。以上の研究発表は、いずれも論文として現在準備中であり、平成17年度には論文集に収録される予定である。さらに平成17年2月4日には、講師に村上信夫氏(宝塚歌劇団プロデューサー)と関口英里氏(同志社大学学芸学部助教授)を招き、北村が司会進行役を務めて「タカラヅカ:フランス的イメージの受容と変容」と題するワークショップを開催し、フランスの文学・芸術・シャンソンなどがどのように宝塚歌劇の中に取り入れられ、日本におけるフランスのイメージを作り出しててきたかについて活発な議論を展開した。
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Research Products
(1 results)