2004 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータ・ネットワーク用語のドイツ語化過程に関する総合的調査研究
Project/Area Number |
16520246
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鈴木 敦典 九州大学, 大学院・言語文化研究院, 助教授 (30253850)
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Keywords | コンピュータ用語 / ネットワーク用語 / 外来語 / ドイツ語化 / 名詞の性決定 / 独和辞典 / オンライン辞典 |
Research Abstract |
1 ドイツ語圏で刊行されている専門用語辞典、一般の新語辞典、オンラインで利用できる専門用語辞典等に収録されているコンピュータ・ネットワーク用語(約900語)について分野別にリストを作り、その記述状況を基礎資料としてデータベース化した。この作業のため、専用のパーソナルコンピュータ1台ならびにデータベース管理ソフトウェアを購入した。 2 上記データベースに、英語・日本語の専門辞典における記述を入力中。この作業のため、基礎資料として英英・英日・日中各語対照のコンピュータ・ネットワーク用語辞典的20種類を購入し、必要に応じ、用語の定義の確認や略語の表記の整理を行っている。 3 各辞典に未収録の最新語彙・関連語等を、ドイツ語圏のWebページ、ソフトウェアのマニュアルやオンライン・ヘルプから随時採集・補充している(本年度、約50語)。 4 各用語に関し、インターネット・サーチェンジンを用いて、用例の採集を行っている。この際、名詞に関しては、異なる性に渡って使用されている例や異なる複数形が存在する例、動詞に関しては競合する過去分詞が存在する例等に注目し、各語が使用される多様な形態を把握できるよう努めている。なお、これらの各語形・性等に関する出現頻度調査については、来年度以降、本格的に実施する予定である。 5 外来語のドイツ語への受容過程(特に名詞における性決定のプロセス)についての先行研究を調査し、一般的なケースについての理解を深めるとともに、コンピュータ・ネットワーク関係の新語に関し、従来の理論で説明できる場合と、新たな説明が必要と場合について整理を行った。
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