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2005 Fiscal Year Annual Research Report

生成文法の極小理論に基づいた形式部門の統合的研究

Research Project

Project/Area Number 16520254
Research InstitutionTohoku Gakuin University

Principal Investigator

阿部 潤  東北学院大学, 文学部, 助教授 (40269444)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 那須川 訓也  東北学院大学, 文学部, 教授 (80254811)
バックレイ フィリップ  東北学院大学, 文学部, 助教授 (20335988)
Keywords極小理論 / 移動規則 / スクランブリング / 規則の優先順位 / 認可・統率音韻論 / 音韻範疇 / 含意的普遍性 / エレメント理論
Research Abstract

平成17年度研究計画・方法に従い、次のように課題の遂行にあたった。
阿部潤:今年度は、「研究実施計画」で述べた「日本語のような自由語順を許す言語において、この特性を意味解釈に何ら影響を与えないスクランブリングという移動規則で捉えた場合、このような移動規則は極小理論の中でどう位置づけられるべきか」という問題に特に焦点を当て、関連する論文の収集及び内容の吟味を行った。また、日本手話者から直接データ収集を行い、日本手話の語順に関して興味深い観察結果を得ることができた。現在そのデータ分析を行っているが、日本語と対照して考察すると、日本語の自由語順現象には、スクランブリングという移動規則が関わっているのに対して、日本手話に見られる語順の随意性は、より制限的であり、別の説明が必要であることが明らかになりつつある。現在、この問題について、論文を執筆中である。
那須川訓也:今年度は、「研究実施計画」に従い、前年度に得られた研究成果を踏まえて、極小理論の立場から従来の音韻部門で用いられてきた分節内構造表示を見直した。その際、他の部門との整合性を追及するために、関連の文献で扱われている諸相を音韻部門に導入することを試みた。具体的には、前年度に考案した(エレメント理論に基づいた)素性モデルの枠組みで、そこで導入した素性間の依存関係にたいして、派生の観点から非常に厳しい制約を課した。現在は、この考案したモデルについて、論文を執筆中である。
バックレイ、フィリップ:前年度に考案した分節内表示内における下位グループ内の構造モデルを考案した。このモデルは、類型論に基づいているだけでなく、静的音分布や動的交替現象を考慮しながら、極小理論に基づいたものとなっている。昨年度同様、今年度も、那須川訓也とともに、上記の研究遂行にあたり、国内外の研究機関との情報や意見の交換をおこなった。その研究成果は、平成17年6月に英国・スコットランドのエジンバラ大学で開催されたFirst International Conference on the Linguistics of Contemporary Englishにおいて、"Laryngeal-source categories in English : a typological view"というタイトルのもとで発表された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Book (1 results)

  • [Book] A Unified Approach to Nasality and Voicing2005

    • Author(s)
      Kuniya Nasukawa
    • Total Pages
      189
    • Publisher
      Mouton de Gruyter
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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