2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520289
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Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
屋名池 誠 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (00182361)
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Keywords | 文字列展開方向(書字方向) / 文字列配置方向 / 散らし書き / 板碑 / 棟札 / 護符 / 絵双六 / 古地図の注記 |
Research Abstract |
今年度も前年度に引き続き、文字の平面配置について、 A.他の文字との配置関係 B.他の平面図形との配置関係 C.画面との配置関係 の3点から、調査をおこなった。 Aについては、 A1:平安時代に発生・盛行した「散らし書き」について、資料を収集した。その発生の事情を引き続き考察中である。 A2:中世の軒丸瓦、板碑、護符、棟札などに 中央ブロック→右ブロック→左ブロック という進行順序をもつ特殊なブロック配置を発見し、資料を収集するとともに、こうしたブロック配置をもつ資料の特性、さらにはこうしたブロック配置の存在理由について分析・考察を進めつつある。 Bについては、前年度に引き続き、近代以降の絵双六について、文字列展開の方向との関係の調査をおこない、学習院大学史料館寄託小西四郎双六資料、コープこうべ生活文化センター所蔵双六コレクションという二大コレクションの悉皆調査を完了した。 Cについては、文字列の画面に対する方向(「文字列配置方向」)を、特に伊能忠敬作成の地図を中心に調査した。
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