2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520291
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小野 尚之 東北大学, 大学院国際文化研究科, 教授 (50214185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 薫 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (70181526)
上原 聡 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (20292352)
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Keywords | 事象構造 / 認知言語学 / 類型論 |
Research Abstract |
研究代表者の小野は、本年度4月から8月にかけて、ひつじ書房から平成19年4月に刊行予定の論文集「結果構文研究の新視点』(小野編)の執筆と編集作業を行った。この論文集は、平成16年11月開催の日本英語学会全国大会において、小野がオーガナイズしたワークショップを元に出来上がったものである。ワークショップの参加者に加えて、現在、この研究課題に関して先端的な研究を行っている研究者らの論文を集め、これまでの研究の進展から現状までを網羅的に捉えた論集である。この中で小野は、日英語の事象構造の違いについての論考をまとめた。 9月から12月にかけて、小野は本研究テーマである「認知類型論による日英語の事象構造の研究」に即して、「イディオムの内部修飾」「語彙オントロジー構築に向けたクオリアの整備」「Gradability and Two types of Resultative Constructions」の3編の論文を執筆した。それぞれ、「イディオム」論文は、平成18年11月19日開催の東北英文学会シンポジウム(東北大学)、「Gradability」論文は、平成19年1月19〜20日開催のInternational conference on linguistics in Korea(韓国ソウル国立大学)、「語彙オントロジー」論文は、平成19年1月30〜31日開催の情報通信学会、言語とコミュニケーション研究会(札幌)において報告した。上原は,タイ語についての研究をおこない,認知類型論的な観点から語用論的推論と文法化が関連する問題を報告した。また,日本認知言語学会において主観的解釈と文法化についての類型論的な研究を発表した。堀江は,「非意図的な出来事の認知類型論」と題する論文を共著で発表し,事象構造と認知類型論の接点を探った。
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