2005 Fiscal Year Annual Research Report
学際的アプローチによる大学生の講義理解能力育成のためのカリキュラム開発
Project/Area Number |
16520319
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
西條 美紀 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (90334549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 文啓 桜美林大学, 文学部, 教授 (70184059)
石黒 圭 一橋大学, 留学生センター, 助教授 (40313449)
佐久間 まゆみ 早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (30153943)
藤村 知子 東京外国語大学, 留学生センター, 助教授 (20229040)
渡辺 文生 山形大学, 人文学部, 助教授 (00212324)
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Keywords | 理解テスト / 情報伝達単位 / 縦断的研究 |
Research Abstract |
データ収集 新たに2種の講義を収録した。いずれも大学学部生を対象とした文系の概論講義である。両方の講義において、学生のノートを回収し、何をどのくらい理解したかを測る自由再生法による理解テストを行った。この2種の講義の収録により、当初目的とした30代〜50代の男女のペアによる講義収録が完了し、分析のためのデータが整った。文字起こしはすべてのデータについて完了し、現在、最後の講義について、DVDを作成し、複数の研究者による文の認定作業を行う。 目的に応じた分析単位の設定 本研究で予定している分析は次の4点について行われる。1)講義の談話としての特徴の分析 2)受講者の理解ストラテジーの分析 3)受講者が理解した内容の分析 4)受講者の理解内容と講義の関係の分析の4点である。1)と4)については、本課題に先行する要約文研究の成果をもとに「情報伝達単位」を立て、分析を進める。2)については行動分析の単位として受講行動のカテゴリーを定め、タイムサンプリングによるコーディングを行う。3)については、「埋め込みは分断しない節」による分析を進めていく。 留学生を対象とした横断的・縦断的講義理解の研究 本研究の課題全体の目的は留学生の講義理解能力を伸張させるようなプログラム開発にある。そのため、留学生の日本語の授業の中で、本研究での知見を活かしながら部分的に講義理解のプログラムを作成し、効果を見ながら包括的なプログラム開発を進めていく必要がある。17年度では、そのように考え、研究代表者と研究分担者の複数の大学で留学生を対象に理解実験を行い(横断的理解実験)、その結果留学生に対し、理解したことを報告するスタイルの訓練を行うことの重要性が指摘できたので、そのためのフォーマットを作成した。18年度では引き続き、このフォーマットでの報告の訓練を続け、その効果を研究代表者の大学において見る。(縦断的研究)
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Research Products
(2 results)